呼吸(全27話)

🎩なかや🎩
@y01_k25

事の全てに、彼はいた

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『森さん』


「ん?」


『教えて欲しい事が、あります』


頭の片隅でずっと気になっていた


「君たちを拉致した男、の話かな」


私は頷いた、森さんなら知ってる


そんな気がしたから


一枚の紙を渡された


そこには男の写真と…


『ポートマフィア…?』


経歴の欄に書かれていた


田上安明、ポートマフィア諜報員


諜報活動の為に売春婦


島崎明美と数度に渡り接触


対立組織との抗争により死亡


『…死んだ?』


「先代はそう考えたらしい」


記載はここまでだった


視線を上げると森さんが口を開いた


「ここからは私から話そう」


ある医者の元に男はやってきた


這いずりながら助けを求めてきた


医者は男を治療した、しかし


下半身不随となり二度と歩けず


車椅子生活を余儀なくされた


男はずっと女の名前を言っていた


明美、と


男は医者の元から姿を消した


女を探す為、女に会う為


しかし、男の耳に入ったのは


明美が死亡し、娘はマフィアに拾われ


異能力を使い、殺しをさせられていると


男は娘を自分の子供と思い込み


連れ戻す為の計画を企て始めた


「それが、先日の事だ」


『………』


「何か言いたそうな顔だね」


『…貴方は、全部知っていた』


森さんはゆっくり目を瞑った


本当ならきっと、彼を殺そうとする


でも、返り討ちに合い自分が死ぬ


そういう流れが生まれるはず


森さんもそう読んでいるはず


先の先を見据えるのが彼だから


『……ふぅ』


「ん?」


『全部分かれて、よかった』


「おや、さすがの千彩ちゃんも私に刃を向けるかと思ったが」


『武器の類は持ち込めない』


「ああ、そうだったね」


『…別に、森さんを恨んだりなんかしません』











(何もかも)(今更だから)