チート主がJKプロヒーローやってる件

あずず@2次垢
@pzpz297

6限目

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<4年前>




『ドタキャンとか…引くわ……』


友達とお出かけをするために待ち合わせをしていた駅前。友達からの“ごめんね!急用で無理になった!”というメッセージが届いたのはつい1分前。因みに待ち合わせ時間からは30分も過ぎた頃だった。


行けなくなるのは別に構わない。ただ、事前に連絡出来ないものか?せめて待ち合わせ時間よりも前に。


ずっとここにいるわけにも行かず、仕方なく帰ろうと立ち上がる。すると目の前からいかにも怖そうな人(その時はそう見えたが今思えばただのチャラ男)が2人で私の目の前に向かってくる。


気付かないふりをしながら歩き出すと、ねぇ。と声をかけながら腕を掴まれた。



「何してんの?こんなとこで」

「誰か待ってた?もしかしてドタキャン?」

『……………』


図星を突かれて黙っていると、依然ニヤニヤとしたまま2人組は話を続ける。


「俺らも暇してるんだ〜。約束してた女の子にすっぽかされちゃってさ〜」


と言いつつ肩を組んでくる男に、心の中で知らねーよと悪態をつきながら周りを見渡す。休日の昼間だというのに何故か人はまばらで助けて貰えそうにもない。個性を使えば余裕でやり過ごせるが、ヒーローを目指すことを決めた身として、父親代わりである平和の象徴様に“個性は誰かを守るため、救うために使うんだ”と日頃から教えこまれているせいか、あまり気安く使いたくない。(今思うと全然使ってもいい状況ではある。)


そもそも、小学生をナンパするなんてどんな神経してるんだ。いくら私がマセガキだとは言え、自分で言うのもなんだが発育はよろしくないし、見た目は完全に小学生そのものである。


小学生と気付いてないのもやばいが、小学生とわかっているのなら尚更やばい。



そうやって思案しているうちに掴まれた腕と組まれた肩に入る力は強まり、強引に前へ歩かされる。どうしたものか。困った困った。



「おい、てめーら!!!」


「「!!」」

『??』


背後からの突然の声に私を含めた3人が振り返ると、そこにはこれまたガラの悪そうな小学生と思しき男の子が一人立っていた。



「てめーら何やってんだよ。ガキ相手に。」


心の中でお前に言われたくねーよと思いながら様子を伺うと、案の定とでも言うべきか二人組は、んだと?てめぇ!と喧嘩腰だ。


「そいつどー見ても小学生だろ。なんだよてめーらロリコンか??」

「「………………」」

「フッ、それともなにか?お前らコイツ見て小学生だってわからんかったんか?お前らの目節穴かよwwwww」

「「………………………」」


至極楽しそうに大人二人を煽る少年。敵顔負けの凶悪な表情はどうかと思うが言っていることは決して間違っていないので心の中でそれな。と同意しておく。


「おい、クソガキ…黙って聞いてりゃ勝手なこと言いやがってよ……」

「そうだぞ…こんな可愛い子が小学生なわけねーだろ…」


そこなの!?

よくわからない展開に唖然としていると少年は二人組の様子を鼻で笑い、彼の個性なのだろうか、掌からBOMBOMと小さな炎を出した。


「ま、てめーらの趣味なんざどーでもいい。さっさとその手離せよ、おっさん」


「………!?誰がオッサンだクソがぁ!!!」


ついにブチ切れたオッサンもとい、二人組の片方は少年に向かって勢い良く拳をふるう。やばい!と思ったその瞬間、再び少年の掌から今度はさっきよりも大きな爆発が起こり少年に殴りかかろうとしていた男は吹き飛ばされた。おぉ!やるじゃん!などと感心してる暇もなくもう一人の男が少年の死角から殴りかかった。


「グフォッ…!」


易易と吹き飛んだ少年に再度男が近付く。これはもう使ってもいいよね、オールマイト。念の為意識の中で許可を取り個性を発動した。


まずは吹き飛んだ少年のもとまでテレポート。間髪入れずに少年と共に自らもテレポートした。行き先はどこでも良かったが近すぎず遠すぎずで、付近の公園へ飛んだ。



着地はうまく行ったのだが、如何せん人一人を飛ばすのには体力がいる。肩で息をしながらもっと鍛えなきゃなぁと考えていると隣から声がかかる。



「おい…」

『?…あ!ごめんね急に飛ばしちゃって!さっきはありがとう!!』

「これ、お前の個性か??」

『うん。テレポート出来るの。』

「…じゃあなんでさっさと逃げねぇんだよ!」

『…い、いや、公共の場での個性の使用は…』

「ああいう時は良いに決まってんだろ!!」

『で、デスヨネー…』

「チッ…」


ものすごい剣幕で怒られ舌打ちまでされてしまったが私を心配してのことだろうと思うと嬉しくなってしまう。


『でも!すごいね!君の個性も!大人の人が吹っ飛んじゃうなんて!』

「あたりめーだろーが!」


そう言いながらBOMBOMとまた小さな爆発を起こす彼。褒められて嬉しいみたいだ。わかりやすい。



「……名前」

『え??』

「お前の名前だよ。教えろって言ってんだ。」

『!!あぁ!なるほどね!えーっと、苗字名前っていいます。改めて、さっきは助けてくれてありがとう。』

「名前か……覚えといてやるよ。ありがたく思え。」

『う、うん。ありがとう。で、君の名前は??』

「爆豪勝己だ……」

『ばくごーくん…』

「勝己でいい」

『かつきくん』

「あぁ。それでいい。ぜってー忘れんなよ!」

『う、うん。わかった。』


そういうとかつきくんは嬉しそうに笑って(さっきとは違う優しい笑顔で)私の目を見て言った。



「俺は!ヒーローになる!オールマイトも超える強いヒーローに!で、名前は俺が助けた第一号だ。だから…絶対忘れんな。」



陽の光を受けてキラキラと輝くクリーム色の髪の毛が眩しくて、あぁ本当にオールマイト超えちゃうのかもと直感的に思った。



『うん!!忘れない!!』





かつきくんと別れた私は友達にドタキャンされたことなんてすっかり忘れてスキップ気味に家路についた。





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