恋人の日 -高杉-

恋人らしさって何だろう。


萩の空を仰ぎ、ふと思う。


白刃の下をくぐり、逃避行を続けた日々。


特別なひとときもあったけど、いわゆる「恋人」らしいことは、あんまりしたことがないかも。


「帰ったぞ」


今日も手土産を携えて、あの人が帰ってくる。


何を買ってきたのかしら。ほんとに変わらないんだから。

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