『正解するカド 12話後 異世界人達の干渉編』

後書き (2882字)

兵部にも唯奈にも、ESPとしての『人を若返らせる力』はあるけど、これも作者の趣味により、花森に使ってやるのは、無しです。差別の原因や人間の正体、的な事を、八十余年の人生経験から、兵部君は知っている、という感じで。エスパーの子供を泣かせる=兵部を敵に回す、なんて事、別世界の人には分かる訳ないからこうなった的な。綺麗事を言いながら悲劇を増やす奴って、兵部の一番嫌いなタイプじゃないか。この話では、それが沙羅花だった訳で。(因みにチート戦闘能力は兵部も持っていますが、この話では出してません。)


やっぱり真道はアホだった…。

そしてザシュニナ以上に沙羅花の所業=闇でしか捌けない原罪、な感じが。

そもそも、『折角生まれ持っていた、全ての人を誰一人犠牲にすること無く救える、人間から見たら神にも等しい』異方力を繭に入るために捨てた時点で、沙羅花には管理者の資格無し。


元々の話の不正解理由の一つ=交配からの共存新世界などあり得ず、あの最終回のあと人類はガッツリ異方存在達に殲滅されているだろう事。


何だろう、最近のアニメは、友達と殺し合いをするのがデフォなのか?

だとしてもザシュニナは欲張りだから、友情で満足する訳無い。

(視聴者にも子供にも、永遠に欲しがらせないために放送されたカドだけど、それじゃ良キャラデザその他が勿体無さ過ぎる。)


カドの主張=『話し合いを放棄して戦え、敵を殺せ』


ザシュニナの中で真道の価値が、死んでから上がる、と取るのは本当は非常に危険。それは簡単に

『死ぬ事によって価値が上がる』にすり替わるのだから。


ガチの復讐話にするなら、開幕数分以内にオリキャラが3人とも惨殺して終了、しかしそれでは、綺麗事を言いながら悲劇を増やしてきた点が出て来ない。



ちまちま小説書いてたらコミックス3巻に、花森酷使の正当化キター!


改めて見ると、『人間の限られた命が尊い、美しい』&『他者の為に死ぬ事は、最大級に尊い』のゴリ押し…。(おまけに『自分の事を二の次にしてでも、人のために尽くせ』ってのも入ってる。)


そして、こんな形で『普通の人でも世界を救える。』と散々に強調するのは、何故だろうか?


10話の、沙羅花のアメリカ留学時代の『幸福』が成り立つために、どれ程の人間達の苦痛があったのか。どれだけの人間達の活力が、そのために費やされたのか。(その人間達が、そうと意識してなくても)

あの描き方をする事で、事実上全ての人が沙羅花のために尽くすのが当たり前、と言っているも同然だ。


「ああいう異能力得ても最後は自分の力で生きるのが一番!みたいなノリなんなん?」と言われた終わり方が、全てを物語っているだろう。


コミカライズの先生が、幾ら丁寧に良く出来た漫画を描かれても、それでシナリオの非が帳消しには、ならない。どんなに筋を通しても、詫びを入れても、それはその先生の功績であり、アニメ初見からずっと残る、カドの角で殴り殺された事には、なんの変わりも無いのだ。少なくとも、カドの角で視聴者を殴り殺した野○まどその他(野○まどの所為で円盤爆死したアニメ公式を除く)を、奥橋先生に免じて許す、などという事は、まずあり得ない。


もう少し残っている疑問点。


異方存在が、次元を37も落として、宇宙の繭を作ったのは何故なのか?

同じ作るなら、なるべく異方に近い次元数の方が、情報量が多く、その中の生き物を異方へ連れて行く時も、異方変換がし易いのに。


これは、初めから、『唯一絶対正義の至高の存在である人類を守るために、超越者を打ち倒す』

というシナリオを要求されていたから、だとすると一番辻褄が合い易い。


同じ事は、作中の設定に全く根拠が無い、『異方と人類のハーフは最強のチート超存在』にも言え、

アニメを作らせた者の要求に合わせた結果、だとすると、説明が付く。


『異方存在を孕ませる事が出来るのが、地球では真道ただ一人』は、どうだろうか。これもまた、異方処理が特に成功した例だからそれの副産物、という設定の他、沙羅花のイメージを落としたくない、という都合が見えてくる。


永い時間の中で沙羅花が子作りしたのが、真道とだけだったら、沙羅花は一体どうやって、ハーフは最強のチート超存在だと知る事が出来たのか。



どうしてこれだけ、全てがご都合なシナリオが書かれたのか。


真道が死ぬ必要性=『意味のある死だからこそ尊い』『他者の為に死ぬ事は、最大級に尊い』のゴリ押しのため。(特に物語上どんなに筋を通しても引っかかるのは、『他者の為に死ぬ事は、最大級に尊い』の所。)


サラカと真道の子供がチート能力者になる根拠=アニメを作らせた者の要求に合わせた結果(作中の設定からは導かれ得ない。)


不自然極まりない沙羅花と幸花を視聴者に受け入れさせるために、殊更ザシュニナを凶悪に設定してるのも、透けて見える。


カドの角で視聴者を殴り殺した野○まどその他の主張=『この上無く尊い沙羅花のために、全人類が尽くして当然。』


この前提で人類至上主義、『人類=絶対正義』って価値観が、ひたすらキモ過ぎる。




キャラと?のメタ会話 その5

?「花森君、全部終わってみて、どうだった?」

花森「これ一応僕だけが、ご褒美貰ったって事でいいの?」

?「まあ大体それで合ってる。寿命の件は、お察しだけど。」


花森「ところで、僕のラストは、何でああなったの?」

?「あのまま元の世界にいたら、何時か異方存在達に捕まって、死ぬまで、いいや死んでも禁固刑にされてただろうな。」

花森「えええーーーーっ!! 酷い。何でだよ?」

?「異方存在達にとって、君達はみんな、犯罪者だからさ。」

花森「何で!? 何でだよ!?」

?「ははは、君の娘が異方存在を殺したじゃないか。忘れたのかい?」

花森「えっと、それじゃ異方存在達にとって、幸花って…?」

?「そりゃ、君達の世界で言う所の、殺人罪で指名手配中の凶悪犯罪者さ。」

花森「え…?」

?「まあ、秘密にするような事でもないから言うけど、幸花がザシュニナ君を殺したから、異方存在達は人類を危険視して、殲滅しに来たのさ。そこは、色々あって食い止められたけど。」

花森「そんな…。それじゃ僕の16年は、一体何だったんだ…?」

?「壮大な無駄。」

花森「真道さんのために、人類のために、必死で育てて来た時間が、全部無駄だったなんて…(泣)」

?「因みに真道君も、鬼畜扱いになってるけど、異方存在達とは互いに手出し出来ないんで、捕まらずに済んでるってワケ。」

花森「(号泣)」

?「そんな訳で、今、元の世界に帰る事は、お勧め出来ない。捕まりたくないだろ?」


これは、もう、どうあがいても、人類にとっての正義()=異方存在達にとっての悪なのだった。