光差す彼方に咲く華

【3】side 高杉晋作 〜epilogue

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
キャラベルに登録してログインすると、登場人物の名前をお好きな名前に変更できます。


果汁入りの白湯で悪心が軽くなったのか

食が進んだ事に安堵する。


「少し痩せたな・・・

女は肉付きのいい方が抱き心地がいい。

良くなったら、萩じゅうの美味いものを

毎日食べに行くぞ」


「それは晋作さんが食べたいからで は…」


「ほう、小ざかしい事を言い返せるなら

もう大丈夫だな」


口の端をあげニヤリと笑ってみせると

途端に慌てる様が愉快だ。


「ククッ そう真に受けるな」


◯◯◯の頬を片手で包み上向かせると

詫びとばかりに触れるだけの口づけを

落としてやる。


「また少し横になれ。昼すぎには戻る。

日中気分が良ければ、縁側で一緒に陽を

浴びるぞ」


「はい」



子を宿し母になる日もそう遠くはないと

いうのに、口づけのせいか頬を染め

しおらしく返事をする。

今だに初心で愛らしい◯◯◯を愛しく

思う・・・


「見送りはいらん。では行ってくるぞ」


「はい。いってらっしゃいませ」


少しばかりの離れがたさを感じながら

俺は部屋を後にした。




************************** epilogue


身支度を整え外に出ると、芽吹き始めた

新緑が力強い光を放っている。

それはまるで、新たに宿った命を

光差す未来へと導いてるかのようだ。


平和で幸いに満ちた日々を過ごせる

国を作る。

今もその志が変わる事はない。

だが明日、己の命が続く保障もない。

動乱の世はまだまだ続くだろう。


「万が一、俺がいなくなっても

◯◯◯の支えになれる…

やはり男は1人欲しいな」


まだ見ぬ我が子と対面するのは、

年が変わり梅の花がほころぶ頃だろうか。


「梅のつく名か。…… 悪くない」


明日をも知れぬこの時世ならば

◯◯◯と共に子の親になる喜びと

守るべき存在が増える幸せを

この胸にしかと刻んでやる。


光を受け咲く華の如く

唯一無二の存在。

愛すべき者達を守り抜こう…


新たな決意に

浮き立つ気持ちを抑える事もせず

俺はどこまでも高く

限りなく続く青い空を見上げた。




**************************


※ストーリー中、子供の生まれる月は

創作であり、実在する高杉晋作さんの

ご子息、高杉東一(梅之進)さんとは

一切 無関係です。




著作者の他の作品

「新選組が愛した女」沖田総司沖田さんの切ない子供時代のお話。甘さなし、男...