【セルフ二次創作】異形のサーカス
おげんきなマリン🍄@勉強適性マイナス53万
@marine_menhely
人喰い夫人とスポットライト
―リサside―
「じゃア、次行くぞ〜!」
表であの子の声がした。
「綺麗な薔薇ニハ棘がある、注意シトけよー?」
…ふふっ、相変わらラず飛ばスワネ、キューティーポリィ。
「次は猛獣のショーだ!」
勢イの止マラないあの子がソウ言う。
「リサ!ヨロシク頼んだ!」
表かラ引っ込ンデくる、リトルキャット、マイドールの双子と腕の多いイノセンスハニーに、
「お疲れサマ」
って、声をかけタら。
サァ、アタシの出番。
◆
歓声とスポットライトを浴ビテ。
表に出テいく。
ステージのチョうど真ん中に立つ。
観客を煽るヨウにして、投げキスして。
お決マリの文句を吐く。
「食べチャウわよ?」
観客席から少しおどケたヨウな悲鳴があがる。
そうソウ、コノ感じよ。
今日の観客はいつにも増してノリが良いジャない。
良いワ、楽シマせてアゲル。
狂っチャウくらいに、ネ?
◆
「サァ!リサ!何すんだ?」
勢いの止まらナイあの子のマイク越シの声が聞いテくる。
「ウ〜ン、ソウねぇ…」
考えるようなフリをして。
吊り上がりソウになる口角を抑エて、言う。
「ジャア、まずは手慣らし、ってトコかしラ!」
鞭を床ニ叩きつケル。
鋭イ音が響く。
目の前の火の輪に向カッて、ライオンが走っテいく。
サァ、行きなサイ。思いっキり。
ライオンの脚が地面カら離れる。
歓声が、上ガル。
自然と口角が吊り上がル。
手慣らシとはいえ、成功して楽しンデもらエるのは嬉しい。
この空間の人間全員が、アタシのショーだけに注目しテクレる。
そして、耳が張り裂けソウなホドの歓声を与えテくれる。
こんなニモ、気持ちイイ事はナイんじゃなくっテ?
◆
「サァ、次カラが本番よ?」
鞭を再び床に思い切リ叩きつケる。
火の輪が増エる。
ソレから、可愛イあの子がもう1匹、堂々と奥カラ出てくる。
「リサ!何かイロイロ増エたな!今度は何スル気だ?」
「当たリ前じゃナイ!モ〜ット難シい技よ!」
「難しイ技だっテ!そりゃア楽しミだな!」
「イイ?瞬キはしちゃア、ダメよ?ソレじゃア、行くワヨ!」
もう一度、鞭を叩きツけて。
鋭イ音を立てテ、鞭がしなる。
クロスの形に置かレタ火の輪ニ向かっテ、それぞれが走っテいく。
同じタイミングで、2匹は地面を蹴っテ。
飛び出シた。
空中で、綺麗に、火の輪をくぐっテ、2匹が着地する。
瞬間、緊張シタ空気を引き裂クようにして歓声と拍手が降リ注ぐ。
お辞儀と、ソレから、投げキスをして、壇上カラ引き下がル。
あ〜あ、今日も楽しカッタワ!