ご注文はお兄ちゃんですか?

保登ラテ@ごち兄ゆっくり執筆中
@ReD_AnD_BattleR

一日目:お兄ちゃん襲来

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
キャラベルに登録してログインすると、登場人物の名前をお好きな名前に変更できます。

「ラテお兄ちゃん!!」

しかし予想に反し、ココアは嬉しそうにその名前を呼んだ。

「うぉいおい!何で兄ちゃんのことは覚えてんのにオレのことは覚えてねーんだよ!!」

羨ましかったのか勢いよくココアにツッコミを入れるレオ。

「はぁ・・・お前、ココアにも姉さんにも写真送ってなかっただろ。姉さんの手紙に愚痴が書いてあったぞ?」

ラテは小さくため息をつき、呆れたように言った。

「あ゛ッ・・・」

なんでだよー!と暴れまわっていたレオが、その言葉で石になったように動きを止める。

直後、

「・・・忘れてた・・・」

がっくりと肩を落とし、地面に沈み込んでしまいそうなほど落胆した声でそう言った。

「アホか」

ラテは、そんなレオに更に追い打ちをかける。

「いや、流石にそれは酷いんじゃ・・・」

リゼがそう言いかけるが、レオはフラフラと起き上がると、もう一度しっかりと足を付き、

「・・・よし!今度から写真送ろう!適度に!」

うんうんとひとりで頷いた。

メンタルの強さを見せつけられ、何も言えなくなるチノとリゼ。

二人は、『レオの性格はココアのポジティブ強化版』と脳内にメモした。

「立ち直りの早さは相変わらずみたいね。お姉ちゃん安心したわ♪」

何故か満足げに微笑むモカ。

心配しているようには見えなかったが、それを見せないのが姉としての立ち振る舞いなのだろう・・・か?

「ラテお兄ちゃんも久しぶりだね〜!」

ココアは話を遮ってラテの元へ駆け寄る。

「ああ、久しぶりだな。」

ラテはそう言って、優しい瞳をしてココアの頭を撫でた。

「えへへぇ~・・・」

そうして一秒ほどラテに身を任せたココアだったが

(チノちゃんに甘えてるとこ見られる・・・!)

“姉デンティティ”の危機を感じ、ラテから離れる。

「だ、駄目だよ!ここじゃしっかり者の姉で通ってるんだから!」

離れたあと、腰に手を当てて言ったココアに

「ほんとかよ~?」

からかうように言うレオ。

お前が言えたことじゃないだろ、というようなラテの目線は届いていないらしい。

「ほ、ほんとだよ!ね?チノちゃん?そうだよね!?」

それを聞いたココアは、必死になってチノに訊くが


「・・・モカさんの方がお姉さんらしいです。」


「ヴェアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


チノの発言を聞いたココアは、物凄い声を出しながら床に倒れ込んだ。

「ショック受けた時のその変な叫びまだ直ってねぇのな!」

レオはほとんど反射的にも見える動きで耳を塞ぐ。

顔を歪めているところを見ると、相当不快らしい。

「ホントどこから出てるんだか・・・ってか倒れ方も全く変わってないし。」

ラテも続けて呆れたように溜め息をついた。

眉間に皺こそ寄っているものの、激しく物を言わず受け流しているあたり、大人の余裕を感じる。

「あら、それなら私もできるよ?せーのっ・・・ヴェア「「やめろ!!」」

何がしたいのかモカも叫ぼうとするが、ラテとレオに止められた。

一瞬だけ聞こえたモカの叫びは、今までのモカのイメージを覆す物凄い声だったが、誰も何も言わなかった。

「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」

割と重い沈黙が店内を包む。

話が迷走しすぎるあまり、全員が全員この後に何を言っていいのか分からなくなったようだ。


11 / 28