ご注文はお兄ちゃんですか?

保登ラテ@ごち兄ゆっくり執筆中
@ReD_AnD_BattleR

一日目:お兄ちゃん襲来

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木組みの街のとある喫茶店、ラビットハウスには今日も、静かな時間がゆっくりと流れていた。


ガチャン


という音とともに店の扉が開く。来客だ。

開いた扉から夏の熱気が入り込む。

ちょうとお昼時を過ぎたラビットハウスには、相変わらず殆ど客の姿はなかった。

「わ・・・広い・・・」

入ってきたのは、黒い半袖パーカーのフードを被った青年。

白い肌と細い腕。家にいる時間が長いのは目に見えてわかる。

ヘッドフォンを首に掛けているところを見ると、どうやら先程まで音楽を聴いていたらしい。

「いらっしゃいませ~!お好きな席へどうぞ~♪」

客を元気よく迎え入れる少女、“ココア”。

ピンクのエプロンに赤いリボン。ラビットハウスの制服が良く似合っている。

右側に付けた桜型の髪飾りが印象的だ。

「ぁ、はぃ・・・。」

対照的に、入店してきた青年の声はぼそぼそとして小さく、聞き取りにくい。

あまりコミュニケーションが得意ではないようだ。

「ここに・・・しよっかな・・・。」

ココアに促されるまま、窓際のテーブル席に腰掛ける青年。

もともと客の数が少ないラビットハウスでは、一人でテーブル席を使っても問題ない。

もっともこの街では、誰かと相席になったところで何を言われることもないのだが。

「ご注文をどうぞ!」

笑顔で接客を徹底(?)しているココアは、どんな相手にでも明るく接することができる。

その能力は接客業をする上では必要不可欠だ。

「ぇえっと、どうしよ・・・じゃ、じゃあ、カフェオレ・・・お願いします・・・・・・。」

「はい!カフェオレですね!」

小さな声の注文でも聴き洩らさないココア。

ここに来てすぐのことを思い出すと、接客スキルにも磨きがかかっている。


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