ハッピーバレンタインデー -想いよ届け-

ユリちご🍓絵描き
@yuritigo_0702

ハッピーバレンタインデー -想いよ届け-

そして迎えた2月14日バレンタインデー。

ゆりは少し大きめの紙袋に友チョコ、そして満に渡すための本命チョコを入れ学校へ登校。

ちなみにゆりは満へのチョコには手紙も添えている。

学校に着くなり、女子達は友チョコの交換をし始める。

ゆりも作ってきた友チョコをみんなへ配る。

「ありがとうゆり!」

「美香ちゃんも、ありがと!このトリュフすごく美味しそうだよ!」

「へへぇ」

得意げになる美香。

「それで、本命は渡したの?」

中身を確認して再びしまうゆり、ゆりは美香に視線を向けた。

「放課後、渡そうかなって思って……LINEで約束済みなの。」

「そっか!なら安心だね。」

どうやら美香も放課後に渡すようだ。


そして時間はあっという間に流れ本番の放課後。

ゆりは図書室に向かうべく階段を早足で駆け上った。

図書室の扉を開けるゆり。

「こんにちは稚児野さん。お待ちかねの相手はもう既に来ているわよ?」

扉を開ければカウンター席にいつもの美智子、美智子はもう既に察しているようだ。

「そう、ですか……ありがとうございますっ」

「ふふ……頑張ってね。」

「はいっ」

優しく美智子に見送られ、ゆりはいつものあの場所へ……







「……。」

いつもの場所に行けば、本を読んでいる香月先生。

相変わらず本を読む姿は様になっていた。

「っ……香月、先生……!」

ゆりは満に声をかける。ゆりの胸は今まで以上に高鳴っていた。

「……。」

満は本を閉じゆりに体を向けた。

「っ香月、先生……あ、あの……」

ゆりは顔から耳まで真っ赤に染め上げた。

「っ……」

(手が、震えちゃう……でも、渡さなきゃ……)

ゆりは震える手で紙袋の中からチョコレートの入った箱を満の前に差し出した。

「っこれ!」

「……?」

満は少しキョトンとさせていた。

「っこれ……チョコレートです……今日、バレンタインなので……」

「……わざわざ、作って来てくれたのか?」

「っ……はい……これ……」

ゆりはまともに満の顔が見れず、ずっと顔をうつむかせていた。

「……。」







「っこれ!私の本命です……!」

ゆりは顔を上げ満の目を真っ直ぐ見ながら伝えた。

「っぇ……」

満は再び驚いた様子でゆりを見た。

「っ……私の、気持ちです……私、ずっと!

先生が……香月先生のことが……」

「っ……稚児野……」

















「好きなんです……!」







1 / 4