好きな人の好きな奴

おもち(元あずき)
@azuki_3298

ずっと初恋

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俺と侑はずっと一緒だった。


同じ日に、同じお腹から生まれてからずっと一緒に生きてきた。


喧嘩することもあったけど、結局一番の理解者は侑だった。

きっとそれは侑も同じで、俺たちはずっとお互いの隣を歩いてきた。



そんな俺たちの前に一人の少女が現れた。




「隣に越してきた七瀬です。どうぞよろしくお願いします」



そう言って頭を下げる女の人は、俺らとは違う話し方をしていた。



「こちらこそよろしゅう。困ったことがあったら何でも言ってな」


なんてオカンの余所行きの声が狭い玄関に響いて、俺と侑は目を見合わせた。



「ほら優もご挨拶しなさい」



そんな女の人の声に押されて一人の女の子が顔を出した。



白い肌に紅いほっぺた。

肩まで伸びたふわふわの髪は外から差し込む日差しでキラキラと輝いている。


喧嘩ばっかりして傷だらけの俺らとは違うその身なりが"女の子"なのだと語っていた。



「よ、よろしく…おねがいします」



淡いピンクの唇から紡がれた言葉は聞き漏らしてしまいそうなほどか細かった。




冬の寒さが残る三月の終わり。

外を吹き抜ける風に春の匂いがたしかに混じる、そんな頃。


俺たちは四月から小学生になろうとしていた。





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