君の気持を教えて

かいわれ
@tatannotatann

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!以降は勿体ない根性で載せる制作秘話です。裏設定やら別ルートがあります。


◆制作秘話

① 登場人物の裏設定


〇山姥切国広

 気配の変化から自分が卑屈な言葉を言うと傷つく人がいると気付き、言わないように気を付けていたら無口になってしまったという設定。作中も心の中以外では、ゲームの固定台詞以外に写し云々は言っていないと思う。

 鶴丸以外が相手だと主に感嘆符で話す(兄弟は別)のに、緊急集会では鶴丸の弁護のために普通に喋り、エンディングでは鶴丸に気持ちを聞かれる前に言い切ったので、作中でこっそり成長している。

 三条の伝言はしばらく忘れてしまっていたけれども、ちゃんと直前に伝えた。ら、理性じゃない方を頑張られた。


〇鶴丸国永

 無口な山姥切とは対照的に思った事は素直に言う設定だった。そこに伊達で培った紳士力がプラスされているため情熱的に愛を囁く。一歩間違えればチャラくなるタイプの鶴丸国永。

 墓成分ほとんどないように見えるけど、「地獄でも共に」という山姥切のセリフから“あの世まで共に行ってくれる=一緒の墓=一緒に折れる必要がある=離れた所では折れないようにしよう”という思考なので、ない訳ではない。

 前半出番がなかったので後半に活躍してもらおうと、推理ができる頭脳派の男になった。


〇源氏兄弟

 鶴丸と仲が良くなったきっかけは鶴丸がお世話係だったから。

 膝丸と鶴丸は互いに兄者と愛しい恋人の話をひたすらして意気投合。しかし、髭切は「惚気話を普通に聞いてもつまらないなあ。そうだ、誰が件の相手なのか推理しながら聞こう」という感じで鶴丸の惚気を聞いていて、それにすぐ気がついた鶴丸もバレない様に考えながら惚気て、という頭脳戦をしていた仲。何をやっているのか。

 そのため髭切も推理できる頭脳派の男で、鶴丸がいない間にちょっと謎を解く役を担うこととなった。恋人が山姥切と発覚した以降は、鶴丸とはまた何か別のもので頭脳戦を繰り広げると思われる。


〇三条派

 緊急会議中ずっと黙っていたのは、唐突な状況に情報収集を優先し皆を観察していたから。こういう人が多い会議の時ほど、誰も見ていないと思って皆本心がポロポロ出ると知っている年の功組。

 長い間刀故伝えたくても伝えられなかった言葉が沢山あったから、刀剣男士になって喋るのが楽しい。だから言葉を重視する癖があり、言葉から感情を汲み取るのはかなり上手い。しかし、山姥切は無口でしゃべらないので実は三条派のほとんどは山姥切に苦手意識を持っていた。表情からも勿論それなりに感情はくみ取れるが、山姥切は布のせいで良く見えないので、さらにそれで苦手意識を助長されているという。

 しかし、今回の事件で表情はかなり雄弁らしいと気付き、苦手意識は緩和された模様。唯一の短刀である今剣が山姥切の布を覗き込み、気持ちを言い当てながら会話する光景がよく目撃されるようになる。


〇伊達組

 最初に思い付いたルートで、山姥切を孤立させるために伊達も疑いの余波を喰らって自室に軟禁されて接触できない予定だった。その名残をダイレクトに喰らって出番が削られてしまった三振り。気づいたのが偽こんのすけの集会を書いている時で、慌てて最後のつるんば救出に一肌脱いで貰った。

 山姥切の事は大歓迎。太鼓鐘と燭台切が積極的に二振りに恋人同士のイベントやらなんやらを紹介しようとし、大倶利伽羅がそっとしておいてやれと止めに入る光景がよく見られるようになる。

 後記しているギャグルートでは↑のような光景を繰り広げながらもっと活躍する予定だった。


〇堀川派

 伊達と同じく山姥切を孤立させるために中々接触できない予定だった余波を喰らった二振り。でも、伊達とは違い活躍できそうな山姥切の疑いが発生するのが終盤だったこともあり、気づいたのは書き終わった後だった。申し訳ない。

 鶴丸の事は大歓迎。鶴丸のおかげで山姥切が素直になった事をとても感謝している。ギャグルートではかなり初心な堀川派設定で、堀川が真っ赤になって兼さんに助けを乞う貴重なシーンとかを考えていた。


② 別ルート


〇シリアス√

 最初に思い付いたもの。二振りは恋仲どころか関わりはほとんどなく、鶴丸がかなり疑われるなか山姥切がなし崩し的に孤軍奮闘する話だった。

 最後は必死に弁護してくれた山姥切までもがこのまま刀解されるのは見過ごせない、と鶴丸が拘束部屋を破り脱出し、二振りは鶴丸の隠れ小屋に身を潜ませる。そこに雪が降ってきてなんとか暖を取ろうとくっついているうちにそんな雰囲気になって一線超える予定があった。翌日、目が覚めたら皆の顕現が解かれていて……あとは本編とだいたい同じ展開。

 せっかくの記念小説なのに他の刀剣男士とギクシャクしそうな終わりが嫌で、あえなく没に。


〇ギャグ√

 六割書いた辺りで降りてきた話。

 山姥切に特技はなく、けれどもその身に何度も受けている鶴丸の神気だけは判別できるので本編同様「それは鶴丸の神気ではない」と言う。しかし、「どうして分かるの?」という質問に、鶴丸と付き合っていることを皆の前で大暴露しなければならないことに。

「「「「「「な、なんだってーーーー!!!???」」」」」」となる大広間。そして、無慈悲に告げられた「証拠は?」という言葉から始まる『どうして君までここに!?もし山姥切も拘束部屋に入ってきたら、鶴丸国永はどうする?モニタリングスタート!』……という展開だった。伊達組と三条が暴走する。

 思いつくのが早かったらこっち書いていたかもしれない。しかし思いつくのが遅かったため、あえなくお蔵入りに。



 なんだかんだで過去最高分量の小説で、折角考えた裏設定が勿体なく思えて書いてしまいました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

界隈は落ち着いてきてしまっていますが、これからもこっそりとつるんばの日を祝い続けたいと思います。


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人の子に転生した山姥切国広が、己の婚姻届けの純潔を本気で心配する話。