魔導姫戦記

ウロボロス団
@ouroboros_dan

居場所

ソールは、テロリストをかくまったという疑惑により、ヨトゥンヘイム議長の座を失脚する事になった。

新たな議長にはロキが任命される。


オーディン「まずは議長就任おめでとう、と言っておこうか、ロキ候。」

ロキ「お陰様で…

ソール卿が凍結させていた魔法供給施設・ビヴロストの建造も、これで再開できる。」

アリハマ博士「貴国の発展の為、我々も技術支援は惜しみませぬよ。

ククク…」










ヨトゥンヘイム郊外・とある村の宿…


ミシェル「ごめんなさい…私のせいで…」

ラグナ「ミシェルさんのせいじゃない…!

父さんの…いや、父を止められなかった僕の責任です…!」

リン「どっちのせいでもないって。

元々ウチら、お尋ね者だし…」

シャールヴィ「気にすんなよ。

爺ちゃん、革命戦の功績で議長にされたけど、元々農夫だったんだ。

貴族なんて性に合わないって、いつも言ってた。」

ラン「…気を取直して、これからのコト考えよう。」

ミシェル「あの…

…帝国に行ってみてはどうでしょう?」


ミシェルの提案に一同は驚く。


ミシェル「みんな気付いてると思うんですけど、あの方達、悪い人じゃないと思うんです。

それに…

ラン「ダメだよ!


…アイツらが悪い奴じゃないってのも、戦ってる理由も解らなくはないけど、復讐に手を貸して戦争に加担する訳にはいかないのよ。」

ミシェル「…皆さんがダメなら私だけでも…

ラグナ「そんなの絶対ダメだ‼︎」

リン「そうだよ!

それに…それって、ラグナのパパとも戦うって事だよね…」

ミシェル「……」

ラン「…ともかく、賢者様にも連絡したから、合流してから考えよう。

とりあえず明日、夜が明けたら合流ポイントに向かうよ。」




その夜…


「(みんな、今までありがとう。)」

ミシェルは、皆が寝静まったのを見計らって、1人部屋を出る。


「…⁉︎

ミシェルさん?」

ラグナも目を覚まし、すぐさま後を追った。




巨人の末裔たるヨトゥンヘイムの兵も、議長が代わった今や、恐るべき追手である。


ヨトゥンヘイム兵「こんな夜更けに若い娘が…?

そう言えばソール前議長がかくまったと噂されるテロリストにも、若い娘が数人いたらしいな…

少し話を聞かせてもらおう。」

ミシェル「いえ…あの、私は…」


巡回中の兵士に捕まりそうになっていたミシェル。


「ミシェルさん!」

その時、追いついたラグナが兵士を気絶させる。


ミシェル「…ありがとう、ラグナ君…

でも、どうして…?」

ラグナ「言ったでしょう?

僕がミシェルさんを守るって。

それに、父は僕も探してる…僕もみんなと一緒には居られない。」

ミシェル「でも、私と一緒に来たら、貴方はお父様と…」

ラグナ「…父を止めるのも、息子としての僕の使命です!

ご一緒させてください!」

ミシェル「…ありがとう、ラグナ君…!」


かくして、再び2人だけの逃避行が始まる。






続く…

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