魔導姫戦記

ウロボロス団
@ouroboros_dan

制圧

リン「…な、何コレ…⁉︎」

シャールヴィ「どこのどいつだ⁉︎

こんな事したのは…!」


一行がアジトに戻ると、何者かに荒らされた様な形跡があった。


ラン「…マズいね…

何者か知らないけど、バレたんなら、ここは捨てるしかない。

さっさと出るよ!」


だが、次の瞬間、アジトの扉が蹴破られ、兵士達が大挙して押し寄せた。


ラグナ「…ア…アースガルド騎士団…!」

ラン「…チッ…遅かった…!」

騎士「待っていましたよ、テロリストの皆さん。

あなた方が我が国から拉致した、オーディン候が御子息ラグナ様と、アカデミー生ミシェルさんを返して頂きます。」

ラグナ「僕達は拉致されたんじゃない!

自分の意思でここに来たんだ!」

騎士「…ラグナ様、貴方はまだお若い。

たぶらかされたのですよ、テロリストに。

さあ、お父上の所に帰りましょう。」

ラグナ「断る!

父が魔法の普及を進めたせいで、魔導師にされた人達がメタモルフ化してるんだ!」

騎士「魔導師がメタモルフに?

馬鹿げた事を…」

ラグナ「僕達は何度も見たんだ!

魔導師がメタモルフになる瞬間を、この目で!」

騎士「……

仮にそれが事実だとして、魔導師にされるのは下賤な者達。

別に構いますまい?」

ラグナ「!

…貴方に騎士としての矜持は無いのか…?

恥を知れ‼︎」

騎士「……


やれやれ…出来れば手荒な真似はしたく無かったんですがねぇ…

…議長の御子息とは言え、あまり大人を困らせるものではない!」


ラグナの言葉に激昂し、力ずくでラグナ達を捕らえようとした騎士に応戦する。


騎士「負ける…?この私が…?

…見習いの若造などに⁉︎


おい、お前達、何をしている!

コイツらを捕らえろ!」


これまで数々の苦難を乗り越えたラグナは騎士を破るも、一国の軍が相手では多勢に無勢と思われた。

その時…


リン「みんな、こっちこっち!」


アジトの奥には緊急時の為の隠し通路があった。

通路の狭さを活かして追手の数の利を封じ、各個撃破しつつ逃げおおせる。




ラン「…さて、これからどうしようか。」

ミシェル「……」

シャールヴィ「爺ちゃんに相談してみようぜ。」

リン「そっか、アンタのお爺ちゃん、ヨトゥンヘイムの議長なんだもんね。」

ラン「治外法権ってやつね。」










かくして一行は、ヨトゥンヘイム国・ビルスキルニル邸に訪れた。

(設定変更:ソール・シャールヴィの姓をビルスキルニルに改名)


シャールヴィ「ただいま〜!」

ロスクヴァ「お兄ちゃん、おかえり‼︎」

ソール「おお、シャールヴィ、ずいぶん逞しくなったな。

ラグナ君・ミシェル殿も、無事で何よりじゃ。

…して、そちらは…

日本刀を持っておるという事は、例の…」

ラン「トレジャーハンター・ウロボロス団のラン=タテハヤです。」

リン「あたしは妹のリンだよ♪」

ソール「事情はシャールヴィから聞いておる。

ひとまずゆっくりされるが良い。」


その時、執事がドアをノックした。

「旦那様、ロキ候がいらしておりますが…」

ソール「むう…こんな時に…」

執事「お帰り願いましょうか?」

ソール「…いや、儂が出よう。

客人を頼む。」

執事「承知いたしました。


皆様、こちらへ…」


執事は、屋敷を案内しながら語る。

「…実は、ロキ候は議会において、旦那

様と対立する派閥の筆頭なのです。」

ラン「そんな奴が、このタイミングで…?

嫌な予感がするね…」

ラグナ「……まさか…⁉︎」










兵を引き連れたロキを出迎えるソール。

「兵など引き連れて何の用じゃ?ロキ。」

ロキ「実は、テロリストが貴殿の屋敷に潜伏しているという通報を受けましてな。

まぁ、杞憂とは思うが、念のため改めさせて頂く。」




その様子を見ていたシャールヴィは、ラグナ達のもとへ走る。




シャールヴィ「ヤバいぜ、アイツら、みんなを探してる!」

リン「やっぱりそうなの⁉︎」

ラン「それにしても周到すぎるね…」

ラグナ「…まさか、父さんが裏で手引きを…⁉︎」

ラン「ともかく、ここは出た方がいい。

(シャールヴィを見て)

アンタの爺さんにも迷惑かけちまう。」

執事「それでしたらこちらから…」


一行は、執事の案内で裏口から脱出した。


執事「坊っちゃま、お気をつけて…

皆様、シャールヴィ坊っちゃまを宜しくお願いします。」






続く…

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