魔導姫戦記

ウロボロス団
@ouroboros_dan

真相

アースガルドを去ったラグナ達の前に、翼竜の姿をしたメリュジーヌが舞い降りた。


シグルズ「タイミング良いな。」

メリュジーヌ「ずっと上から見とったからのぅ。」


竜の背に乗ってアジトに戻る。


ミシェル「皆さん、ご無事で…!」

ラグナ「…ええ。」

シグルズ「…さて、約束だ、メリュジーヌ。」

メリュジーヌ「ふむ、そうであったな。

では、教えよう、我らが目的を…」


メリュジーヌ・ラン・リンは、横並びに並んで、ラグナ達と向かい合った。


ラン「みんな、あたしらの故郷・ヒノモトがメタモルフに滅ぼされたってのは知ってるよね?」

リン「んで、そのメタモルフが生まれる原因ってのが…

シャールヴィ「知ってる!

魔法を使えばなるんだろ?」


シャールヴィが、割って入るように言った。

リンは、少しムッとして続ける。

「…そう、魔法の使い過ぎで起きる中毒みたいなもん。」

ラグナ「でも、一体どうやって魔法を使えるように…?」

リン「それはね…

シャールヴィ「宝石みたいなのに触れば魔法使いになれるって、ロスクヴァが言ってた!」


またもシャールヴィが割って入る。


リン「んもう!」

メリュジーヌ「…それは、フォシルという、我ら竜の骸より採れる鉱石じゃ。」

シグルズ「竜の骸から…?

…だから、どっかの国に盗られちまう前に集めようって訳か。」

ラン「そーゆーこと。」


ミシェルが恐る恐る尋ねる。

「…あの…私と、この子は…?」

メリュジーヌ「グレゴリウス王家にのみ従う聖獣…か…」


そう言ってメリュジーヌが近づくと、カーバンクルは激しく威嚇した。


メリュジーヌ「クク…己の使命をよくわかっておる。」

ミシェル「…この子の…使命?」

メリュジーヌ「…聖獣とは、竜を模倣して造られた…

その力をもって竜を滅ぼす為に、古代アグエル文明によってな。」

ラグナ「アグエル文明?」

メリュジーヌ「太古に栄えし、現代より遥かに進んだ文明…

世界各地に現存する数多の人種の始祖も、アグエルが下僕として造ったものとされておる。

そして、グレゴリウス王家とは、アグエルの末裔なのじゃ。」

ラグナ「そんな…!

人類が…造られた存在…?」

ミシェル「…そして、それを造ったのが、グレゴリウスの祖先…?」

メリュジーヌ「だが、我ら竜をも凌駕したアグエル文明でさえ、やがて衰退した。」

ラン「そう…結局、手に余る力を持てば、それに溺れちゃうのさ。」

ラグナ「父さ…アースガルド国も、魔導師を軍事利用した…

そしてミシェルさんを…聖獣の力を狙っている。」

メリュジーヌ「故に、守らねばならぬ。

聖獣の力、そして我が眷属たる竜の力を…

…手伝ってもらえるか?」

シグルズ「…なるほど。

いいぜ、ドラゴン探し、面白そうじゃねぇか。」

ミシェル「お役に立てるかわかりませんが…知りたい、私の出自の秘密を!」

ラグナ「僕はミシェルさんを守ります!

…いや、あの、父の責任を取って…」


照れ隠しを言うラグナを見て、ニヤニヤしながらシャールヴィが言う。

「へぇ〜…

ま、ラグ兄の面倒は、オイラが見てやんないとね。」

ラン「じゃあ、決まりだね。」

メリュジーヌ「皆、よろしく頼む。」

リン「トレジャーハンター・ウロボロス団、ここに結成〜♪」

シャールヴィ「なんだよ、そのダセェネーミング。」

リン「ぐっ…このガキ〜!」






続く…

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