魔導姫戦記

ウロボロス団
@ouroboros_dan

議長対談

アースガルド官邸・議長室にて…


騎士「オーディン様、ヨトゥンヘイム議長・ソール侯がおいでです。」

オーディン「来たか…通してくれ。」


億劫そうに指示する。

程なくしてソールが入室した。


オーディン「私は忙しいのだ、手短に頼む。」

ソール「せがれが来とったぞ、ミシェルという娘と一緒に。」

オーディン「何⁉︎

…して、今どこに?」

ソール「それは教えられん。

聞けば、その娘が帝国の姫ではないと知って尚、捕らえたそうではないか。

一体どう言うつもりじゃ?」

オーディン「帝国の姫ではない…か…

ソール、娘の傍らに居た生き物を見たか?」

ソール「?

…そう言えば、犬とも猫ともつかぬ動物を連れておったな…

それがどうしたんじゃ?」

オーディン「あれは聖獣カーバンクル…

王族にのみ従う、魔法の力を持った生き物だ。」

ソール「何と⁉︎

では、自ら姫を名乗っておる方は偽物だと?」

オーディン「いや…

その娘も、王族しか持てぬ筈の聖剣を持ち去った。」

ソール「では、皇帝にもう1人娘がおったと言う事か?」

オーディン「…我々の知る限り、そのような者は居なかったはずだが…

いずれにせよ、彼女らの持つ力は、独裁国やテロリストに渡れば危険なものだ。」

ソール「魔法の力…か…

それは、儂らの手にも余るのではないか?

聞けば、塔の魔導師がメタモルフ化したそうではないか。」

オーディン「‼︎

…どこから聞いた?」

ソール「お主のせがれと、儂の孫も見たと言っておる。」

オーディン「…それは、何かの見間違いか、子供の戯れ言だ。

信じるに値しない。」

ソール「…オーディン、お主…何を企んどる?」

オーディン「話は終わりだ。

私は予定があるので失礼する。」






続く…

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