ご注文はうさぎですか? 〜Birthday story Rize〜

バリサクも吹けるお菓子のアイデアが思い浮かばない鴨さん
@0GuQWg17KOyhmtV

2月14日

それは、リゼ先輩たちの卒業式を意識し始めた、1月の終わりの頃だった。

私は偶然、クラスの子たちの中で話題となっている噂を聞いた。

その内容はリゼ先輩の誕生日のことだった。

私が聞いた誕生日は2月14日…バレンタインデー…

きっと、皆がリゼ先輩を、お祝いするはず。

私もお祝い出来たらな……

そんなことを思っていたら、私はあることを思い出した。

「誕生日……たしかココアはチノちゃんの誕生日のときに、皆に手伝ってもらえないか確認してたわね……」

リゼ先輩……

「……シャロ?」

「ひゃいっ!」

「うわぁ!そんなに驚くとは!?」

「あ、リゼ先輩…ごめんなさいボーッとしてて…」

「そうか、たまには休むのも大事だぞ?

あ、そうだ。演劇部の助っ人を頼まれたんだが、シャロも一緒に来てくれないか?」

「私も、ですか?」

「あぁ、意見が欲しいんだ。」

リゼ先輩は演劇部に駆り出される……

皆が集まれるかはわからないけど、賭けてみよう……

「ごめんなさいリゼ先輩。この後用事が立て込んでて……」

「そうか…すまないなシャロ、いきなりだったし。」

「いえ、気にしないでください。

それより、助っ人頑張ってくださいね。」

「あぁ、行ってくるよ。」

………よし、早速皆に連絡して…っと。

集まる場所は、チノちゃんの時と同じで甘兎庵がいいわね。


数十分後


〜甘兎庵〜


「………というわけなの。協力してくれない?」

「もちろんだよー!リゼちゃんをお祝いしたい気持ちはみんな一緒だよ!」

「私も賛成です。」

ココアたちも賛成してくれたし、決まりね。

「にしても、リゼの誕生日がバレンタインデーなんて、意外だったなー」

「そうだねー、リゼさんって、誕生日が夏っぽいからねー」

「えぇ、私も最初は、誕生日は夏なのかなー。って思ってたの。」

「やっぱり、見かけで判断しちゃダメなんだよ!だからチノちゃん!私をお姉ちゃ」

「結構です」

「んって読んでくれないよー!」

「ココアちゃん!私が妹になるわー!」

ココアはブレないわね……千夜も悪ノリはやめなさいよ……

「とりあえず、プレゼントと一緒に、チョコレートも準備して欲しいの。」

『チョコレート?』

みんなが声を揃えた。

「2月14日だから、チョコレートも用意してサプライズ感を出してみたいの。」

「うん!いいと思うよー!」

「なんだか作戦会議っぽくなってきたな!メグ!」

「そうだね!マヤちゃん!」

「なら、作戦名はチョコレート大作戦なんて、いかがでしょう〜」

「それいいわね。……って、青山さん?いつの間に……」

「皆さんがいたので、つい寄り道を……」

「寄り道って、青山さんなにを」

「見つけましたよ!」

あ、そういうこと……

「では皆さん、頑張ってくださ、あー、あーー」

青山さん……

「とりあえず作戦名は、チョコレート大作戦で決まりね。じゃあ、会場は」

「ねぇ、シャロちゃん。会場はリゼちゃんの家なんてどうかしら。」

「え?ちょっと千夜、それってどういう……」

「実はね?シャロちゃんたちが来る前、郵便でリゼちゃんの誕生日をお祝いしてくれないか?っていうお便りが来たの。」

「え、え?一体誰から…」

「それは分からないのだけれど、きっとリゼちゃんのお父さんね。飾り付けも、むこうでしてくれるみたい。」

「なら、お言葉に甘えましょう。その他は夜に連絡するわね。じゃ、これで解散。」

「あ、シャロさん。リゼさんのお家ってどんなお家なんですか?」

「あ、私も気になるー!」

「マヤさん、メグさん。リゼさんの家にはメイドさんや部下がいるんです。」

「でもでも、とっても優しいんだよー?」

「ココアさん、明らかにやばい人だって思ってましたよね…?」

「そ、それはー、いきなり衝撃的な光景だったから、ついうっかり見かけで判断しちゃっただけだよー?」

ココア、無理があるわ…