からくり世界と銀鼠

かるぼなーら⊿ 妄想垢 logout
@AraPerfu_pink

#10 - 械姫編 -







潤が言った実務教鞭第一というのは、

前世で言う学校の授業のようなものだった。




こないだと似たような内装の部屋に、

こないだ出会った私と同じ新生ボーグの蒼と、その管理者有里がいる。






こないだと違うのは、教鞭を執るのが潤だという点だ。






あ、有里がいる位置も違うか。


こないだは蒼のすぐ後ろにいたけど、今は教室のドアの横に座っている。













「今日は、まずボーグの作りについてと、この世界のことについて話します。」






そう言って潤は、指をぱっちんと鳴らした。



潤の背後で、キュイーンという音を出しながら黒板のようなものが降りて来る。




…… かっけ〜〜〜、、






それは、電子黒板だった。


潤がそれにでっかく「ボーグについて」と書く。



その字が少し下手くそで、ちょっと可愛かった。











===










潤の話したことは正直、知っていることばかりだった。


それも多分私が、初日に得た情報ばかり。







この体にはいろんな人の記憶を読み込ませてあるだとか、


知識プログラムが搭載されているだとか、


第5次世界電力大戦争とかいうダサネーム戦争が起こったことだとか、


ここが械姫という国であるだとか、械姫語の話だとか。








あまりにも知っている情報ばかりだから、思わず聞いてしまったくらいだ。



「あの〜〜〜…… そのあたりのことは、知識プログラムに入ってますよね…?」





潤は一瞬視線を泳がせて、こう答えた。



「念のためだよ」









ルールなんだろうな、と察する。




それにしても、人間は本当に機械を信用しないなあ……












だけど、新たな情報も得られた。



械姫以外の国のことだ。





それも実は知識プログラムに入っていたが、疑問に思っていなかったから知らなかった。








この世界には械姫以外に4個、国が存在する。



鰥国、跟輪、虹露、声馨の四国だ。





鰥国(やもめこく)は、戦争当時械姫の敵対国で、械姫の次に大きな国。医療に強いらしい。


跟輪(げんわ)は、少し治安と衛生面がよろしくない貧しい国。


虹露(こうろ)は、木が生い茂っていて自然豊かな国。それもあって人口が少ないらしい。


声馨(せいか)は、跟輪と少し似て貧しい国だけど、他の四国に比べ賑やからしい。









あと、ボーグが新たに得た情報をどのように処理するか、という話も興味深かった。


どうやら、その日の記憶は知識プログラムと記憶データの両方に加えられるらしい。








その他にも興味深い話はあったけど、潤の話すスピードが速くて、あまり頭に残らなかった。


なので、私はメモを取ることにした。



興味深い話題をメモして、後で知識プログラムにかけるのだ。


そっちの方が手っ取り早い。






私がメモを取りたい、というと、これまた潤は驚いた顔をした。


でもちゃんと、紙とペンを用意してくれた。



その時、後ろにいた有里は、顔を顰めていた。


潤が気をつけろ、という意味もわかるなあと思った。







ちなみに、同じ教室にいたはずの蒼は、今日一言も喋らなかった。


空気になりたいのか、というくらい、微動だにしない。



もしかして、新生のボーグっていうのは、本来こうなのかな。


私ほど、おしゃべりじゃないのかも。




それなら確かに、所々で潤が驚くのもよくわかる。










だから帰るとき、念のため潤に聞いてみた。





「あの〜〜〜…私って変ですか?」




「変って?」




「あっ、いや、じゃないならいいんですけど…


あ、あと、今後もあんな感じなんですか?実務教鞭第一…って。」




「ああうん。でも明日は第二も始まるよ」




「第二?」




「そう。第二はね、戦闘訓練」







…… 戦闘訓練、だぁ?















ーーーサクシャノボヤキーーー



機械ようわからんで書いてるので(え)

異世界特有設定だと思って多めにみてね←