魔術師→祓魔師

アメツキ
@black_a_dream

しのぶのみだれ〔分岐Ⅰ〕

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 青い炎によって、復活した不浄王は浄化された、と海琉は帰ってきた不浄王の討伐に行ったメンバーの数名に聞いた。

 海琉は、不浄王の討伐には参加していない。

 海琉は討伐に参加するはずだったのだが、医工騎士ドクターの資格を持つ海琉は、不浄王を復活させ、その際に右目に重傷を負ったまむしの手当てのために残ったのだ。

 討伐隊が帰って来たことを蝮に伝えるため、海琉は蝮のいる部屋へと向かう。

 蝮のいる部屋は襖が開いており、中から蝮ともう一人男の声がした。その声に、海琉は心当たりがあった。


柔造じゅうぞうかい?帰ってき、た…』


 部屋の中を見ると、泣きじゃくる蝮を抱き寄せる柔造の姿が。


『…お邪魔だったみたいだね。

 出て行くよ』

「あ、か、海琉!!」


 海琉は足早に部屋を去り、既にその背は見えなくなっていた。


◆◆◆


「...追わんでええの?」


 海琉が去った部屋で、落ち着きを取り戻した蝮は柔造にそう言った。


「...あいつは、

 俺がおらんくても大丈夫やろ」

「...それ、本気で言うとるの?」

「蝮?」


 明らかに声のトーンが低くなった蝮に、柔造は困惑する。


「...アホやアホや思うとったけど、

 ここまでアホやとはな」


 呆れたように首を振る蝮に、柔造は「な、なんやと!」と言い返す。


「いっぺんしか言わんからよく聞きや。

 海琉はな...」


◆◆◆


 蝮の言葉に、俺はただただ驚いた。


「信じる信じないはあんたの勝手や。

 けどな、あては海琉のことで

 嘘はつかへん」


 畳み掛けるようにそう言った蝮。

 今の話が本当なら...。


「はよ追って来ぃ。

 あんたの弟にとられるで?」


 ああ、そうやな。


「フラれたら、

 そんときはしゃーないから慰めたるわ」


 そうならんよう、はよ行かんとな。



◆◆◆


『(...見て、しまった...)』


 蝮の部屋から足早に逃げてきた海琉は、蝮の部屋で見たものを思い出した。


『(見たく、なかったなぁ...)』


 海琉はその事以外何も考えずに角を曲がろうとすると、どさっ、と何かにぶつかった。


「おっ、と。海琉か。

 なんや、えらいぼさっとして」

きんぞう...』


 ぶつかった相手は金造だった。

 彼はぶつかった相手が海琉だとわかると、即座に手を伸ばし、海琉が転ばないようにしたのだった。


『...ごめんね、考え事してた』

「...気ィつけや。危ないで」

『気を付けるよ』


 『じゃあ』と言って離れようとした海琉を、金造は放さなかった。


『金造、放し...「誰や」...え』

「誰に泣かされた」


 真剣な表情で海琉を見る金造。

 海琉は気づいていなかったが、彼女の頬には涙の跡が残っており、目は赤くなっていた。


「...柔兄か?」

『ッ...』

「そうなんやな?」


 いつになく真剣な表情の金造に、海琉は目をそらした。


「...俺じゃダメか?」


 金造は小さな声で、しかし海琉には聞き取れる声で、そう言った。


「柔兄やなく、俺じゃあ、ダメなんか?」


 悲痛な表情の金造に何も言えない海琉。



 海琉は金造の手を...


⏩『振り払わない』

 (金造ルート/〔夢か現か〕へ)


⏩『はずそうとする』

 (柔造ルート/〔桐の葉も〕へ)


⏩『振り払う』

 (分岐Ⅱ/〔乱れそめにし〕へ)