Daybreak

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@solabell9601

Secret

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《DayBЯe:akのお二人でした!》

《いやぁ、かっこよかったですねぇ、若い子に人気なのもわかる気がします》

《私も妹とふたりでファンでー…》


「僕らもそこそこ名前売れてきたかなぁ?」

「ま、ゴールデンタイムのこの番組に出させてもらってるんだから売れてきたっていうんじゃねーの?」


出番を終えて舞台袖で汗をぬぐいながら会話する。

まだファンの熱気冷めやらぬ声が聞こえてくる。


「もう一回出てあげたいけどそれができないのがね〜」

「俺らの単独ライブじゃないしな」

「その分、今度のライブはもっと距離感近いライブにしたいよねっ☆」


うんっ!、と子供のように腕を組んで大きく頷く。


「あんまり近いと危ないこともあるってマネージャー言ってたぜ」

「危ない?」

「そりゃ…」


と、ニコをじっと見つめてんー…と目を瞑る。


「えっ?なに?キスする?」

「違う!…まだ楽屋じゃないだろ、ってそうじゃなくてさあ。ニコみたいな綺麗めのイケメンってこう…近くで見たら倒れる!みたいな子もいるって」

「えっどこ情報…?」

「Twitter」


そういいつつ楽屋の扉を開け、リュックからスマホを取り出し慣れた操作でツイート画面を見せる。


『いやデイブレヤバいわ…顔がよすぎて倒れる』

『むり近くで見れん、特にニコくん、なんだあの輝きは』

『あとたっくんの身体!バキバキかよ…触りたいむり見るだけでしぬ』


「…僕だけじゃなくてたっくんもしぬって言われてるよ」

「死なん。…嬉しいけどたぶん死なない大丈夫」

「でも僕はさ、応援してくれてるファンのみんなにもっと近くでお返しがしたいんだよ〜」


楽屋の畳にごろんと転がって足をぱたぱたさせて言うニコの隣に座ってTwitterを眺めたまま、考え込む。


「じゃ、俺らの楽屋裏とか日常みたいなので、Twitterはじめるってのは?」

「!…いい!!☆」


がばっと起き上がって少年のような笑顔をきらめかせる。

幻覚だとは思うが、犬の耳とぶんぶん左右に振られるしっぽが見える気がする。


「じゃあさっそく…☆……はい☆できたぁ」

「できてもツイートするものがないんだよな」

「はい、チーズ☆」

「うわ!ちょっとまてって今!?」

「あはは!不意打ちのたっくんの驚いた顔レア〜☆ツイートしちゃお☆」

「嘘だろ…」

「いい?」


頭を傾けて聞いてくるので、少しばかり反撃しておく。


「…ニコがいいなら」

「…!…うーん…レアなたっくんは僕だけ見たいなあ…なんて」

「そーだろ?」


そう言ってその頰にキスを落とす。


「…それだけ?」

「ツイートすんじゃないの」

「じゃあちゃんとしたの撮ろう☆…そのあと」


カメラをいじりながら、ね、と微笑む。


「いくよ〜?はい、チーズ☆」


——パシャ


「…っあの…たっくんも不意打ちだと思います…」

「さっきの仕返しな?」


記念すべき最初のツイートが、頬にキスを落としている写真つき。

話題になる予感しかしない。


「も〜…ほんとにツイートしちゃうよ?」

「いんじゃない?ニコ笑顔だし」

「じゃあツイート内容は〜…」


細い指がリズミカルに文字を打っていく。


『たっくん、僕のこと好きすぎ☆』


「わーい☆初ツイート☆」

「ファンのみんな見てくれるといいよな」

「うん☆……たっくん、」

「…帰ったらな」

「む〜…まだおあずけ?」

「ゆっくりできないじゃん」

「帰ったら絶対だよ」


そう言って支度を素早く済ませるニコ。

正直むすっとした様子も可愛いとか思ってしまう。


「ん。」


準備を終えたニコに手を差し出す。


「気にする割にそれはいいんだ?」


笑いつつ手を握る。


「ツイートで俺はニコのこと大好きだって世間に知れたからいいよ」

「あっ!口実?」

「言い訳の材料」

「あ〜悪い顔〜」


距離をつめて歩き出す。


「いいじゃん。早く帰ろ、腹減った」

「いつもそれ言ってる〜」


挨拶のキスくらいなら見せてもいいけど、この先は——…

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