君に胡蝶蘭を 10

茉夢@お題箱募集中
@mamu_au

兄の行動

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Y side


ユキさんの車にそのまま乗ってると、車が止まった。俺の寮でもなく、ユキさんの家でもなく、普通の道路で停車した。




「大和くん、これからどうするつもりだい?もしかして月雲の所に行くつもりじゃないよね?」



バックミラー越しにユキさんの目が見えた。その目は俺を射抜かんばかりの迫力だった。だがここで黙ってても仕方ない。




「行くって言ったら送ってもらえるんですか?」



「あの男の要求を呑むつもりかい?」



「じゃないと、桜がどうなるかわからないんで」



「呑んだところで帰してくれるかはわからないよ」



「何もしないりかはマシだ」



「...月雲に行かずに桜ちゃんを取り戻せる方法はある。問題は君にそれが出来るかどうかだ」



「なんですか、その方法って。...俺なら何でもやりますよ」



「そう、なら向かおう」




そう言うとユキさんは笑う。また車を走らせたけど、行き先は教えて貰えなかった。



少し冷静になれた俺は桜と最後のラビチャを見るとまるでこれからの事を示すような言い方に気づいた。もしかして、知っていたのか...?知ってたならなんで何も言わないんだ。俺たちは兄妹なんだから頼ってくれよ。




Y side 終わり








また目が覚めたが体は動けそうにもないし、このままでいるしかないないのか。あのスピーカーでのやり取りで誘拐されたことは把握しているだろうな。



百さんが聞いたなら千さんにも伝わっただろう。そうなったら大和も伝わっただろう。だけど、関わるなって言ったから関わってないのかもしれない。千さんもめんどくさがりだからなぁ。



そう考えると必ず助けが来るとは限らないんだ。なら私が頑張らないと。誰の手も借りずにここから逃げるしかない。



いつまでもここにいられない。あの言い方は何か起こる事くらいわかるし、なんとなく想像もつく。だったら起こる前に逃げ出せばいい。身体に鞭打ってでもここから逃げる。



そうと決めたら縄を解いてここから逃げる。手首が痛いけどそんな事には構ってられない。跡が残ったってそんなの構わない。今頼れるのは自分だけなのだから。



無理やり縄を解いて周りを見ると私の鞄が置いてあった。中を確認すると携帯はなかったけど、財布などはある。ちなみに鞄の底には鉄が仕込まれてる。相手の顔とかに振り回して当てて逃げればいい。



まずは見張りがいるだろう、そいつから。ドアを少し開けてたらきっと、私がいるか確認する為に中に入って来る。その瞬間に鞄を当てる。シミュレーションを何度もしてドアを少し開けた。