謎は謎を呼ぶ

ぽたっ ぽたっ


雫の落ちる音が聞こえる。


ぽたっ


1つの雫が彼女の頰に落ちた。


地べたで眠っている彼女は目を覚ます。


「う…。こ、こどこ?」


ボンヤリとした意識の中、


"天笠"は体を起こす。


ズキっ と体中に痛みが走る。


周りを見るが、


部屋が薄暗くあまりはっきりとは見えない。


不安を消すためなのか、


拳を握りしめ、


無理矢理立ち上がると____


「オメザメデスカ ? アマカサ サマ」


何処からともなく声が聞こえてきた。


「誰…ッ!」


彼女は警戒心剥き出しで部屋の中を歩きまわる。


「ザンネンデスガ ワタシハ ソノヘヤニ イマセンヨ ?


ワタシノコトヨリ イマハ ココカラ デルコトヲ カンガエテクダサイ」


「どういう事?ここから出るって。」


すると謎の声は 待っていました と言わんばかりに、


「クスクス…」と笑い声をこぼす。


「ソノセツメイハ ノチホド 。 イマカラ アナタニハ コノクラヤミノ ヘヤカラダッシュツ シテモライマス 。 セイゲンジカンハ ジュップン 。 ケントウヲイノリマス 。」


ブツン


声は消えた。


(いきなり何なの。脱出?


制限時間は10分か…。)


急な試練に戸惑いを隠せない。


でもこの部屋から出なければ、


何かとてつもなくヤバイことが起こると確信する。


そこからの行動は早かった。


先ずは扉を探す。


扉は案外すぐに見つかった。


がしかし、


鍵を閉められていて出ることは叶わない。


ドアノブを回して引いても、


扉は前後ろにガタガタ揺れるだけ。


彼女は他に何か手がかりがないか、


部屋の隅々を探す。


するといくつかアイテムが見つかった。


・長縄

・アルコールランプ

・マッチ

・資料A

・ペティナイフ

・古い手紙


アルコールランプの中には、


アルコールが残っている。


彼女はとりあえずマッチで火を灯す。


部屋がじわっとランプの火で包まれる。


部屋の壁をふと見ると、


そこにはこう書かれていた。


『闇を照らせ。光を探し、その光に向かい歩みを止めるな。例え険しい崖があっても。


________挫けそうになりそうになったとき手紙を見ろ。そこに全てがある。』