妖の夜にそこに光るは【総大将夢】

✾保健体育✾ホココス私服巡回
@aiiro_door

その夜の始まり

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
キャラベルに登録してログインすると、登場人物の名前をお好きな名前に変更できます。

「総大将」



日が落ち始めた頃、奴良組初代総大将ぬらりひょんに声をかけるは、明治になって息子・鯉伴の百鬼夜行に加わった、海の向こうの西国からやってきた妖である。

もう総大将は自分ではなく鯉伴だ……と言おうとするぬらりひょんを手のひらで制し、にやりと笑って、その妖は続ける。


「知っておりますか、今宵は海の向こうでは"Halloween"と言いましてな」

「なんじゃと?」

「は、ろ、ういーん、でございます」

「ほう」

「その起源は切支丹の祭日なのですが」



自分は陰陽師さえものともしないくせに、ぬらりひょんはわざとらしくつまらなさそうな顔

をする。


「妖にとっては面白くないではないか」

「いやいや総大将、話はここからでございます」


その妖が言うには、例の「はろういん」とやらは、元々は妖が夜に街を練り歩く祭りの夜なのだという。

話を聞くうち、ぬらりひょんの目が悪戯っ子のように輝き始める。

狙い通り総大将を楽しませることができているこの妖は、更に畳み掛ける。


「総大将、時代は文明開化ですぞ」


ぬらりひょんは面白そうに顎に指を当てて考えている。



「現総大将は鯉伴様ですが、このような祭りの日です、久しぶりに百鬼夜行としてはいかがでしょう」






「久しぶりに初代が率いてくださるぞ!!」

「なんでも今宵は妖の祭りだそうだ!」


奴良組の広い庭には、久しぶりの初代の百鬼夜行を待ち構える妖たち。

ぬらりひょんの隣では、同じく祭り好きな鯉伴が楽しそうに目を細めてその様子を見ている。


「なんでお前も来るんじゃ、今宵は久しぶりに儂が主役だというに」

「主役は親父に譲ってやるって。でも俺だって祭りに参加したいんだよ」


拗ねるように言うぬらりひょんに、鯉伴は片目を瞑ってみせた。