HappyHalloween!!

✿*. 𝕟𝕚×𝕟𝕒✿𝕤𝕙𝕚𝕡𝟡.𝟜 ❀.*・゚
@solabell9601

Halloweenparty!!

『ただいま〜っ!!』


ベルとニコが大きな声で帰宅すると、既にパーティの準備は真っ只中のようだ。

シルフィカやルカが走り回っている。


「おかえりなさい‪ベル〜♡あとみんなも、いらっしゃい♡」

『お邪魔しま〜す』


がやがやと一行はリビングへ向かう。リビングにはもう既に他の招待客たちも集まっていた。


「お〜、遅かったな」

「ハカセ〜っ!」

「おかえり。…お菓子いっぱい貰って来たか?」

「うんっ!」


ハカセの姿が見えるとまっさきに飛んで行ってお菓子の報告を始めるべにか。


「あ、お邪魔してます!」

「こんばんは〜!」


座っていたソファーから立って律儀に挨拶したのはリュイ、そしてその隣にはミーカもいる。


「リュイくん!ミーカちゃん!いらっしゃい☆」

「ニコくん仮装してる…!」

「お耳がぴこぴこ動いてます…!」

「ニコくん触らせてほしい…!!」

「ちょ、ちょっとだけだよ!?」

「うん!うん!ちょっとだけ…!」


サモナーとして日々ペットと一緒にいるためか、小動物っぽいものに弱いリュイがニコのオオカミ耳に興味を示す。


「わぁぁ〜!!本物みたい…!」

「ちょっとリュイくん…!くすぐったいって〜☆」

「今日のニコくんはかわいいですね!」

「レアですね…!?」

「レアだよ☆」


ミーカに言われてウィンク付きで返すニコ。

うずうず触りたそうにしているミーカにも触っていいよ〜と笑いながら言う。


「ニコくんはオオカミが似合うねぇ〜?」

「その声は…はぁ…ラグニスくんか…はぁぁ…」

「ちょっと、あからさまにテンション下げるのやめてくれない…?」

「もういいよぉ、ラグニスくんは帰ってよぉ…」

「へぇ、ベルちゃん直筆の招待状見せてあげようかと思ったんだけどな?」

「うん、わかった、ちゃんとおもてなしする。見せて」

「いっそ清々しいねぇ〜」


この2人、実は仲がいいんじゃないのか…とリュイとミーカは悟ったが、言わない方が賢明だと2人で顔を見合わせて黙っておく。


「あれぇ…?トアちゃんとシェイルくんは?」


一方ベルは、招待客の中に見当たらない影を探す。

するとキッチンの方から声をかけられる。


「ベルちゃ〜ん!こっちこっち〜!」

「あ!トアちゃん!HappyHalloween!!」

「HappyHalloween〜!」


いつものように挨拶がわりのハグを交わすトアと‪ベル。

いつのまにかこの2人はこの挨拶が癖になっていた。


「トアちゃんなにしてたの?」

「あ、私とイルはキッチンでユーヴェンスさんのお手伝いしてたの!」

「わ〜!お客さんなのに手伝わせちゃってごめんね…!」

「いいんだよ〜♪私たちよく呼んでもらってるからキッチンのどこになにがあるかも把握してるしねっ!」


それもそのはず、なにかあるたびトアとシェイルはまっさきに声をかけられ、そして2人が来てくれるのでユーヴェンスも嬉しいらしくイベントごとじゃない時にも夕ご飯を食べて行くくらいの頻度なのである。

…そのほとんどはユーヴェンスの「な!うちで夕飯食べてけ!」の一言によるものなのだが。


「ほらトア、これを運んでって言ったじゃないか…あ、ベルさんこんばんは、お邪魔してます」

「シェイルくんこんばんは!お手伝いしてくれてありがとう…!」

「いいんですよ、僕も料理は好きだしいつもお世話になってますから」


そう言って微笑んでベルの頭をよしよしするシェイル。


「ベルさんはお兄さんのことが大好きなんですね。ちゃんとお手伝いしていて、偉いですね」

「えへへ〜!えらいでしょ!ゆーにぃ大好きだからお手伝いするの!」

「むぅ〜!私は!?私はイル〜!!」


隣でふくれっ面をするトアに、シェイルが冷たく言う。


「…トアは姉さんでしょ。…第一トアは言ってもやらない」

「…そうかも」

「…そうかも、じゃないんだって…はあ…」

「シェイルくんも大変なんだね…」

「弟も楽じゃないよ…?」


はは、と冗談っぽく笑うシェイル。

するとキッチンからユーヴェンスの声がする。


「なぁ、そろそろ料理が出来上がるからみんな持っていってくれないか!」

「は〜い!!」


ユーヴェンスの言葉に3人は振り返って料理の乗った皿を運び出す。

みんなが談笑するリビングに、ユーヴェンスお手製の料理が次々と並べられる。


『おぉ〜!!』


なかなかの量に舌鼓をうつ。ここまでくるともはやビュッフェだ。


「ふぅ…やりきったな…」

「お兄ちゃんお疲れ様でした♡」


達成感をにじませた表情でキッチンから出て来るユーヴェンスと隣で拍手するシルフィカ。

…それを見て客の中では小声である会議が行われていた。


「…シルフィカさんは今回料理してないんですよね…?」

「うん、さっきそう言ってた…」


リュイの問いにミーカがすかさず答える。


「フフフ…シルフィカさんの料理は私のドリンクもびっくりですからね…」

「デザートを作り出そうとしたら止めるのは誰だったっけ…!?」


ダーダネラのドリンクもなかなかの威力だが、シルフィカの料理ほどの破壊兵器(胃)ではない。べにかが万が一の備えはあるのかと小声で確認する。


「はい、僕です。僕とラグニスさんで阻止します」

「まかせて〜、僕が上手くやってみせるよ〜」


強い意志を見せるシェイルは、一度その被害に遭っているために表情が本気だ。

一方のラグニスは、少々気の抜けた返事で返すが、料理はそれなりに作れるらしい。


「よし、オッケーよ、悟られる前に作戦準備に入るのよ」

『ラジャー…!』


ベルナディの一言で、Halloweenの一戦(冷戦)は幕を開けた。



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