銀魂 〜雪魄氷姿〜

夢小説書き隊
@Lr6Ra

No.1

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No.1



あ「ーーーまたクビになっちゃったんだ…」



お登勢が出した飲み物を一気に飲み干したあやのは、シュンとしたような表情でそう告げた。



登「ったく、またかい」



呆れたように言うお登勢。


ーーーあやの、18歳。無職(ついさっきから)。

束ねられた漆黒の黒髪、黒い瞳を含め、非常に可愛らしい少女だ。

薄浅葱色の着物がよく似合っている。



登「こんなところでメソメソしてる暇あったらさっさと仕事探しに行きな」


あ「…返す言葉もございません」



お登勢とあやのはちょっとした知り合いだ。

…で、あやのがこのスナックに顔を出すのは仕事がクビになった時だけである。



あ「そりゃね、あたしも悪かったよ?でもね、ハゲに “ハゲ ”って言っちゃ何でダメなんだ!」


登「いやダメだろそれ上司だろ!?」


あ「あーもうなんかお腹空いた!キャサリン、おにぎり」


キャ「ジブンデヤレカス」


あ「てめー店員だろーが、誰がカスだコラ」


登「…ホント、アンタは銀時に似てるねぇ」


あ「は?」



銀時…?



あ「誰?それ」


登「…ここの上に住んでるヤツだよ。…そうだ、アイツらの所で働かせてもらったらどうだい?」







あ「ーーーってなわけです」


銀「いや長っ!回想長っ!」


新「何の前触れも無しに回想から始めちゃってますよ…」


神「きっとみんな現在進行形の話だと思ってたアル」



あたしはポリポリと頭を搔く。



あ「とにかく、働かせてもらえないかな。住む場所もお金もないもんでね。給料はそっちの言い値で構わないからさ。ねー、頼むよ。家事でも何でもするから!」



その言葉に、銀さんと神楽の目が光る。



神「…その言葉、本当アルな?」


あ「え?あぁ、家事なら一通りできるし」


銀「よし採用。んでここに住め」


あ「やった!ありがと!」


新「それだけで!?お前ら絶対にあやのさんに雑用全部やらせる気だろ!」


あ「いいよ、ぱっつぁん。住むとこがあるのと無いのでは大分違うモンだよ。帰るところが見つかるだけありがたいと思わなきゃ。経験者は語る」


新「え、アンタ僕と2つしか違わないよね?何かすごい年食ってるみたいな言い方なんだけど」


妙「そうよあやのちゃん。可愛いんだからもっと女の子らしくしないと」


新「そうそう、その方が…って姉上いつからいたんです!?」



うわっ。

あたしもびっくりした。

いつの間にかいたのはぱっつぁんの姉である、お妙ちゃんだ。



あ「そんなこと言われてもねーお妙ちゃん。こんな弱肉強食の世界で女らしくなんてやってらんねーわよ。勝ったもん勝ちよ。

…あたしゃぁ、強く生きるって決めてるん

だ」



あたしはみんなに向かってニッと笑って見せた。





〜銀時side〜


あ「あたしゃぁ、強く生きるって決めてるんだ」



そう言って、歯を見せてニッと笑ったあやの。

決して女らしいとは言えない、豪快な笑顔なのに。

ーーー何故か、目が離せなかった。



神「あやの、笑うとめっちゃ可愛いアルな!」


あ「ん、そう?初めて言われたわそんなこと」




ド ク リ




銀「…っ」



何故かそれからは、こいつらの会話が耳に入ってこなかった。

代わりに聞こえてくるのは、俺の心臓の音。

バクバクと脈打つ心臓。


…おいおい、なんだこりゃぁ。



あ「んじゃ、早速台所借りるね」


神「やったネ!ちょうどお腹すいてきたところアル!何作るアルか?」


あ「そうだなぁ…人も多いし、鍋でもやる?」


新「いいですね!」



……まさか。

こんな色気もクソもねぇガキに、



ーーー 惚れたってのか?まさか、俺が…



…出会って数十分。

ほんとに惚れたのかはわからない。

だがらこいつは人を惹きつける何か特別なモンを持ってる奴だ。



銀『参ったな、こりゃ…』



〜銀時side end〜







?1「夕食時に失礼する」



そいつは、突然やって来た。

ドアを開けて入ってきたのは長髪の男。



銀「ホントに失礼だよ、ヅラ」


桂「ヅラじゃない 桂だ。少し匿ってくれ」



その人は桂さんと言うらしい。

桂さんはあたしを見て動きを止めた。



桂「ん?銀時、その娘はなんだ?まさか貴様、誘拐…」


銀「いや違うわ!新しい従業員だっつの!何でそうなるの!?」


あ「初めまして、ボケとツッコミを器用にこなすオールラウンダーの18歳、あやのだよ。」


桂「俺は桂小太郎だ。追われている身のため、俺のことは他言無用で頼む」


あ「わかった。……わかんないけど」


新「どっちだよ!」


銀「まあ、今度そいつについては話す。とりあえず、こいつのことは誰にもいうな」


あ「了解」



すると、ドタドタと外から何だか階段を駆け上がるような複数人の足音がした。



桂「まずい…追ってきたか。ではな、銀時」



桂さんはそう言うと、窓から飛び降りて姿を消した。



あ「…って、ええ!?死ぬよ!?あの人死ぬよ!?え、自殺!?」


銀「いや、大丈夫だ」


新「いつものことです」


あ「…いつもの…こと…」



すると、再びドアが開き、何人かが部屋に入ってきた。



?2「真選組だ!」



…真選組?



あ「真選組って、あの…?」


銀「ああ」



何でまた…。

ああ、桂さんを追っているのかな。



?2「桂はどこ行った!」


?3「ん?あ、お妙さん!」



そのうちのヒゲの生えたゴリラ(←)がお妙さんに飛びつく。

が、



妙「はあああっ!!」



ド オ オ オ オ オ オ オ ン !!



お妙ちゃんがそいつの後頭部を蹴り飛ばし、床にめり込ませた。


え、強!お妙ちゃん強!



あ「何あのゴリラ」


新「姉上のストーカーで真選組局長の近藤さんです」


あ「終わったね真選組」


?4「土方さん。見たくだせぇ、あそこに見慣れない娘がいますぜ」


土「あ?…てめー誰だ?攘夷派か?」



あたしは、土方と呼ばれた黒髪の男にギロリと睨まれる。



?4「ちょいと土方さん。あんなに可愛い娘をそんな怖い目で睨まないでくだせぇ。旦那が今にも斬りかかって来そうですぜ」



え、と思って銀さんを見れば、銀さんは物凄い剣幕で土方さんを睨みつけていた。


…どうしたんだろ?


まぁでも、生憎あたしは睨まれたぐらいで怯えるような女じゃない。



あ「テメー誰だと聞かれたら、答えてあげるが世の情け。世界の破壊を防ぐため、世界の平和を守るため、愛と真実の悪を貫く!ボケとツッコミを器用にこなすオールラウンダー18歳あやのだよ!よろしく」


新「長いわ!っていうか悪を貫くな、他のアニメの持ってくんな!」


あ「ちなみに攘夷派じゃないにゃー」


神「…何か違う気ィするアル…」



あれ?結構決まったと思ったんだけど…



?4「…すんません。可愛い取り消し、残念な小娘に訂正の方向で」


あ「なんでよ!?」


土「……はぁ。俺は真選組副長の土方十四郎だ」


沖「一番隊隊長の沖田総悟出さァ」


あ「よろしくね」



すると、土方さんはあたしの持っていたご飯をギロリと睨みつけてきた。



土「てめぇ…なんだその真っ赤な飯は!」


あ「え、ケチャップ」



全員が目を見張ったのがわかった。

…確かにあたしのご飯は真っ赤になってるけど、何か変かな?



神「…あやの、ケチャップ好きアルか?」


あ「うん、大好き!」


新「いやでもそれはちょっと…やりすぎなんじゃ…」


土「てめぇ……アホか!かけるならマヨネーズだろうが!」


全「そっちーーーーーーー!?」


土「さてはてめぇ、ケチャラーか!?」


あ「そういうアンタはマヨラーね!?」


あ・土「殺す!!!!」



…あたしと土方さんは取っ組み合い始めた。



あ「いたたたた!髪引っ張んないでよ!傷んだらどうすんの!?」


土「何で急に女を発動するんだ!」


あ「発動言うな、あたしはもとから女だ!」


妙「あらあら…」


沖「じゃれ合ってるだけですぜ、刀抜いてねェですから」


土「滅べケチャラー!」


あ「滅ぶべきはマヨラーだ!太るわよ!?」


土「オメーもだボゲェ!」




グ イ ッ



あ「うわっ…」




ド ガ ッ




あ「いたぁっ!?」



急に誰かに肩を掴まれたかと思えば、そのまま引っ張られて壁に叩きつけられた。



あ「いったー……ちょっと!何すんのよ!」



あたしは、いきなりそんなことをしてきた奴をキッと睨みつける。

…が、



?5「……」


あ「っ…!」



そいつは、何の感情も込められていないような冷たい目であたしを見てきた。


あたしは思わず言葉に詰まる。


…長い金髪を高い位置に束ねている、つり目の美形な男だ。


…なんか土方さんに睨まれるより腹立つ。


そいつは、ふいとあたしから目をそらし、



?5「副長、今追うべきは桂です。こんな輩に構っている場合ではありません」



と、土方さんにそう言った。



土「っ!………ここにはいねぇ様だな。よひ し、次行くぞ!」


真選組「はっ」



そして真選組はドタドタと走って行く。

その際に、



?5「……」


あ「っ……」



一瞬だけあたしとそいつの間に火花が散ったが、そいつは行ってしまった。



銀「ったくバカか、あんま余計なことすんなっつーの」


あ「いたっ!?」



ビシッと銀さんからデコピンをくらい、あたしは赤くなっているであろう額をさする。


…だけど、気になるのはさっきの男。



あ「何なのあの男、感じ悪…」


新「ああ、真選組四番隊隊長の佐野伊吹さんだよ」


あ「…ふーん」



…あたしなんか、アイツに嫌われたのかな?

ま、好かれたくもないけど。

今はそれよりも、



あ「マヨラー土方、殺ォす!」



新たな誓いを立て、あたしははんぺんにケチャップをかけた。