賢者の石

魔法の世界からマグルの世界へ

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 忘れかけていたが、遂に試験の結果が発表された。

 自信はあったがやはり不安で、結果を確認するのが怖かった。

 ハリー、ロン、ハーマイオニーがいい結果だったと述べるので、サクラも恐る恐る見てみる。

 そこには、予想以上の好成績が記されていた。

 ハーマイオニーはいい結果というより、学年トップだった。そんな彼女に教えてもらったからこの成績だったので、サクラは何度もお礼を言った。

 ハーマイオニーは、サクラの実力よ、と言ってくれたのだった。



 家に帰るため、部屋を片付けてトランクに荷物を詰め込む。

 休暇中に魔法を使わないように、という注意書きが配られた。サクラの家はマグルの住む世界なので、なおさら使ってはいけないと思った。

 荷物を持ってホグワーツを後にし、ハグリッドに船へ乗せられて湖を渡り、そしてホグズミード駅へと着いた。


「――サクラ」


 駅のホームで、突然声を掛けられた。

 振り向くと、そこにはハリーとロンの同室であるシェーマス・フィネガンが立っていたのだった。

 サクラはそのとき、密かにドラコの姿を探していたし、ハリー達以外に声をかけられるとは思ってもいなかった。


「ちょっといいかい?」

「えっ、あ、うんっ」


 とてもびっくりしながら返事をした。


「あ、みんな、ちょっと待ってて!」


 シェーマスに、人気のないところまで連れてこられたのだった。

 何をされるのか全く分からなくて、恐怖すら感じる。


「えっと、その、いきなりなんだけどさ……」

「う、うん」

「君、ハリーかロンと付き合ってる?」

「え!」


 思わず素っ頓狂な声を上げるサクラ。

 シェーマスが何故そんなことを訊いてくるのか分からなくて、サクラは混乱した。


「う、ううん! 付き合ってなんかないよ! ふたりとは、ただの友達だし……」

「そっか、じゃあ、どっちかのことが好きとかは?」

「な、な、ないよ! 何で?」

「うん、あのさ。僕、サクラのことが好きなんだ」


 確かにシェーマスの声が耳に入ってきたが、言葉の理解が遅れる。


「よかったら、僕と付き合ってくれない?」

「えっと……」


 サクラの頭が混乱したままで、言葉が上手く出てこない。


「その、こういうとき、英語で何て言ったらいいのか……とてもうれしい。ありがとう。でも、シェーマスは、友達だから、えっと、私はあなたとは付き合えない」


――失礼のないような言い方になってる?


 最も、このような場面で日本語で何と言えばいいのかも分からない。

 シェーマスとはまだほとんど話したことがないから、彼からの告白は本当に信じられなかった。


「そっかあ」

「本当にごめんなさい」


 サクラは、頭を下げて謝った。


「じゃあさ、他に好きな人とかいるの?」

「え、あ、えっと……ううん」


 脳裏にある人が浮かぶが、サクラは否定した。


「そっか……」


 少し気まずい沈黙が流れる。


――シェーマスは、どんな返事を期待していたのかな。


 まさかOKの返事を期待していたのだろうか。しかし、あまり接したことのないサクラに、何故告白をしてきたのか。


「……もう汽車が出るね」

「そうだね。じゃあ、新学期が始まったら、もっとたくさんお話しようね! 夏休みのこととか、教えて」

「うん。サクラのことも教えてね」

「うん。じゃあ、またね!」

「ああ」


 シェーマスと別れ、再びホームへ戻っていった。

 そのとき、偶然ドラコを見つけた。しかし、不幸にもクラッブとゴイルの他にパンジーも一緒にいたのだった。

 一言挨拶やお礼をしたかったのだが、パンジーがいるなら言いづらい。サクラは、パンジーのことがトラウマになってしまったのだった。

 すると、ドラコがこちらに気づいて目が合った。


――今学期最後だから、言っちゃえ!


 サクラがドラコの方へ歩み寄る。パンジーがこちらに気づいて睨みつけた。


「あら、何の用よ」

「えっと、マルフォイくん。色々とありがとう。またよろしくね。じゃあね!」


 違うんだ、何もしてない、というドラコの声と、どういうことよ、というパンジーの声が聞こえる。

 サクラは、ハリー、ロン、ハーマイオニーの元へと急いだ。


――うーん、言わない方がよかったかなあ……。


「サクラ、こっちよ! 早く乗りましょう!」


 前方に、3人の姿が見えた。

 サクラは、ハリー、ロン、ハーマイオニーと共に列車に乗り込み、マグルの世界へと帰った。



賢者の石 fin.

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