私は月が好き。

「私は月が好きネ。」


「へぇー。そうかィ。」


「何ヨ。もっと関心持ってくれてもいいアルよ?」

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クソチャイナのボンボンが壊れた。というか俺が壊した。

正義感たっぷりの警察なんでェ、一応罪悪感というのが俺の心にはある。

だから俺は代わりになるなんか買ってやろうかなって髪飾りの店に「男一人」で来てやったんだが……

あいつに似合いそうなのが見当たらねェ。


「すいやせん。この店で一番安いけど高そうな髪飾りってありますかィ。」


「あらあら、彼女さんか妹さんにでもプレゼントかい?」


「いや、違まさァ。友達の壊したんで来ただけでさァ。」


「なら、こんな可愛いのはどうかしら?」


「いや、あいつは女らしくないんでこれは似合わないと思いまさァ。」


「じゃー…。この星はどうかしら?」


(「私は月が好きネ。」)


「………。」


「……月の………髪飾りってありますかィ?」

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「私は夜兎族ネ。夜兎だから月が好きなのかは分からないけど、月って綺麗で私は大好きヨ。」


神楽は月を見上げてそう言った。


「またかィ。」


「………。」


「チャイナ。

これ。悪かった。」


沖田の手には綺麗な月の髪飾りが乗っていた。


「ありがとネ。」