あなたが教えてくれた答え

プロローグ

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いつもと同じように毎日を過ごしていた。




同じ時間に出勤して、同じ時間に一人で家まで帰る。




今日もそのつもりでいたのだった………。









「……?」







突如、空が急に明るくなったかと思うと、そこに、オレンジ色のリング状の光が浮かび上がる。




「…?なに?」





訳がわからず、思わず呟く。突如、そこに稲妻が落ちたかと思うと、それは姿を現した…。











刀…………。












そう、姿を認識した直後だ。

その刀が黒い霧に包まれたかと思えば、ソレは徐々に姿を変え始めた…。









厳つい体に、深く被った時代劇でよく見る藁の帽子。(やえは名前を知らない。)そして、ギラリと光る赤い目…。







幽霊のようで幽霊ではない。

けど、これ以上それに関わると危険である。







とっさに頭のなかにその判断が浮かび、やえは踵を返して走り出した。『ソレ』は、ものすごい早さでやえにあっという間に追い付くと持っている刀を振り上げる。


「っ…!」


やえは、持っていたダーツの矢をソレに向かって容赦なく投げつける。ソフトダーツで、先がプラスチックの柔らかい素材でできているとはいえ、目に直撃したらダメージがある。


ソレは唸りながら片手でソフトダーツが直撃した目をおおうと、前屈みになって怯む。

ソレを見逃さなかったやえは、再びダッと駆け出す。



ところが、やえ自身、どこかで感じていた。このまま逃げてもいずれはまた追い付かれる。どこかに身を潜めなければならない……と。




いつもは全く登らない途中で見かけた古い石階段を、登りきると、目の前に不気味に君臨する神社が目に入った…。

今にもなにかでそうで、恐怖はあったが、今はそんな幽霊よりも、先程の者が自分を殺しに来るよりかは幾分マシである。



それに、仮にあれが幽霊なら神様が助けてくれるかもしれないというわずかな願いをかけながら、神社の社のなかに入る。

扉を閉めた直後だ。

先程のソレが石階段の方からやって来たかと思うと、辺りをキョロキョロと見渡し、のっしり……のっしりと辺りを歩き始めた。


明らかに自分を探している。

もしかしたら、ここも見つかるのも時間の問題かもしれない…。

やえは、足音をたてないように周りを見渡す。社のなかに入ったことはないが、そこは道場のように広かった…。


そして、真っ先に目に飛んできたのが、もうひとつの刀。

ゆっくりとその刀に近づき、手に持ってみる。

ズッシリとした重みに、手入れの行き届いた刀は、先程目にした黒い刀より、安心感のようなものがあった。










バキッ!!!












その刀をよく観察した直後だ。後ろからそんな鈍い音がしたかと思うと、先程のソレが入ってきていたのだった。

自分の方を見て、今にも殺すような勢いだった……。







やえは、なれない手つきでその刀を構える。しかし、剣術なんて全くないやえは、ソレにとっては敵ではないのは、さすがのやえでもすぐにわかる。


言うならば、最期の悪あがきだ。



じりじりと追い詰めてきたソレは、ある程度近くなったところで、刀を大きく振り上げる……。






(ああ。やっぱりダメだったか……。)







もはやここまで……。

そう覚悟を決めて目を固くつぶったやえ。




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