作戦開始!

にぁ@キョウ愛
@_ni__a

ザワザワ…

『…遅くなりましたー』



「お前ら、何してたんだ。早く席につー…」


ザワッ…


自分たちの教室に帰ってくるのがこんなにも辛く苦しいと感じたことは今まで一度もなかったが、きっと今後一切ここまで精神が不安定になることもないだろう。ある意味でいい経験をしていると思う。


「…あー、ゴホン。音無、日向、仲がいいのはいい事だけどな、教室についたら手は離しなさい。」


『…はい。』


ザワザワとどよめく教室に日向は飛び出したくなったが、音無の方を見ると意外にも堂々としていて頼もしく感じた。


「…はぁ…」


自席へと着くと、思い切り溜息をつき机に突っ伏した。作戦とはいえどうしてこんな事をしなければならないのか、それどころか男同士でイチャイチャなんてどう考えてもおかしい…最初は青春を謳歌なんて言われて騙されてしまったがこのままこの作戦を継続して行くのは精神的にも身体的にもキツイと思う。

実際入団したばかりだというのに音無にも負担がかかりすぎてしまう。


「…なぁ、音無」


「どうした?」


「この作戦、お前にも負担かかるし…やっぱやめた方がよくないか?」


「…まぁ、な…」


「ゆりっぺに頼んで、お前だけでも外してもらうように言ってみるよ。入ったばっかなのに仕事ばっかりっていうのも、な。」


「は?じゃあ日向はどうするんだ?」


「俺か?俺はまぁ…やるしかねぇだろ。入団して長いしさ」


「…なら俺もやる。」


「いや、でも…」


「やる。たった今手を繋いで教室に入ってきた俺達が急に他のやつとイチャイチャしだしたらそれこそ天使がおかしいと思うだろ?」


「…確かに」


音無は最近どの任務でも欠かさずに就いている。休息も必要だと思い言ってみたが、やはり一度ついてしまった任務を放り出す気はないようだ。責任感が強いといえばそれまでだが、生きていた頃でもこういった性格だったのだろうか?あまりにしっかりしているためあまり年相応ではない印象を受ける。


「…それに、」


「?」