理由はなに

ゆー
@rgrs__

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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まだ辺りは薄暗く、すれ違う人も

いない道を1人で歩く。

大きく開いた口からは欠伸が洩れ

吐いた息がふわりと白く目前を曇らせた。


「ふ、ぁ…」


覚醒しきっていない頭で朝練ではどんな方法を試してみるかなと思案していると とん、と肩に手が置かれた


「おはよ、眠そうだな?」

「ん..? …はよ、昨日月バリ読んでたら遅くなってよ。」


その手の持ち主は同じ烏野バレー部

1年の名前。

菅原先輩と負けず劣らずの綺麗な顔立ちをしているが、試合になれば闘争心を燃やした瞳でコートに立つもんだから おれはコイツから目が離せないでいる。


「うわぁ、本当お前熱心だな」


早朝はひどく冷えるからか鼻頭を赤くしてへらりと笑う。その表情にふと、コイツに触れたいと思った


「…え、?」


気付けば手を伸ばしていて、男のくせして柔らかく色白な頰に触れていた。


「あ、…いや、悪ィ」


目を丸くしている相手に居たたまれなくなりばっと手を離してポケットに突っ込む。未だこちらをぽかんと見ているので先に歩き出した。


「ちょ、待っ…どうしたんだよ急に」

「何でもねェよ。」

「何でもなくないだろ?」


我に返ったのか小走りでおれの元に

近寄り顔を覗き込む。一瞬視線を合わせたが何を言っていいか分からず顔を逸らした


「いやだってびっくりするじゃん、

急にほっぺ触ってきたから。」


「……、寒そうだと思っただけだ。」


適当に思い付いた言い訳をするが未だ納得のいっていない様子で首を捻っている。


「…な、影山。おれも触っていい?」

「…は?」


突然の事に素っ頓狂な声をあげる

おれ。何言ってんだコイツ。


「だってお前も触ってきたじゃん!」

「いや、まァ…」

「な? 良いだろ?」


なぜか目を輝かせながら近寄られ渋々と頷くと よっしゃ! と意気込まれた。


「じゃあ触るぞー。」

「…ッ冷てェ..」


手袋もしていないコイツの手は想像

以上に冷たく思わず体が跳ねる。

なかなか手が離れないので早く離せと意を込めて睨めば笑われてしまった。


「…何だよ。」

「いや? …ふは、可愛い」

「は?! 男に可愛いとかお前……ボゲェ! 名前ボゲェ‼︎」


名前の一言でかっとなり思わず手が出るがそれをやんわりと握られると ふ、と相手の表情が緩んだ。


「なぁ、このまま手繋いでいこーぜ。」

「な、に…お前頭大丈夫か?」

「ははは! 影山にだけは言われたくない。」

「何だとコラァ‼︎」


腕を振って離そうとするが存外力が

強く振り払えない。隣で楽しそうに笑っているもんだから、もうこのままでも良いか、なんて妥協してしまった。……何でこんな心臓うるせェんだ


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"あ! 影山と名前手繋いでる‼︎"


"…っ! ボゲェ‼︎ はよ離せ‼︎‼︎"


"いってェ!"