月に込められた思い

〜Boy〜


何故だか俺は空を見た。

そこには闇夜に輝く月がある。

月を見ると俺はあの時のことを思い出す。

あいつと一緒に居れた最後の日を…

「どうして何も言わずに居なくなるんだよ」

独り言をこぼす。

何で様子がおかしかったのに気づいてやれなかったんだ…

なんで何も…

不甲斐なさを感じる。


『月が綺麗ですね』


唐突に言われた言葉

俺は驚いて何も言えなかった…

でもあいつは苦しそうに笑って去っていった。

明日、俺からもう一度…

そう決意したのにあいつはもう居なかった…

太陽みたいキラキラ輝くほど目立つやつでもない、でも月のように暗闇を照らすよう支えてくれたあいつが…

笑いかけてくれるあいつが…

今でも大好きなんだ。


「会いたい…」





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