愛してるゲーム

あゆかわ
@OOOhmOOOum

「巻ちゃんっ巻ちゃんっ巻ちゃんっ」

「…」

「なぁ〜無視すんなよぉ」

〝グラビア見るから静かにしろ〟

ここから真っ直ぐ視線を上げた先、隣の部屋に置かれている男二人が並んで寝る為の無駄にでかいベッドがある。

そこでゴロゴロしてるあいつが静かだったのは一瞬でものの五分でこの調子だ。

放っておくのは慣れてっけどなんか…随分ご機嫌じゃねぇか?

「はァ……うるせぇっショ」

別に裸のおねぇさまに今更興味もないが顔を上げて東堂の方を見てやるのもオレが負けた気がするショ。

「こっち見ろよ巻ちゃん」

「めんどくせぇよ」

「本当にお前は…!そう言えばオレがわざわざ移動して来ると思っているのだろう?」

そう言いつつもカチューシャに手をかけてゆっくりと起き上がり髪型を気にしつつもこっちに足を向けた。

結局来んじゃねぇか。



「愛してる」

「!?、キモいショ」

「んーーー!!もう!違うぞ巻ちゃん!

そこは可愛くもう一回って言うところだ」

「なんショ、そのルール」

眉を顰めてこちらを見てくる東堂にデコピンをお見舞いしてやる。

そんな顔されても知らねぇもんは知らねぇっショ。

「愛してる巻ちゃん」

「死刑っショ」

「おいぃぃ!!?そりゃないぜ巻ちゃん」

クハッ、楽しそうな顔しやがって。

腰に滑るように撫でるこいつの手を叩き落として少し左にズレた。もちろん詰めてくるが。

「オレがズレた意味ねぇだろ」

「ん?くっついている方がいいだろう。

それよりももう一回いくぞ?いいか?」

オレの返事がイエスでもノーでもお構いなしなくせによォ。

しゃあねぇなぁ、

「巻ちゃん、」

どうせオレは乗らないって思ってるショ?

「愛してるぞ」

イレギュラーは、得意っショ。


「オレもだ、尽八ぃ」