レッドローズの苦悩

93@オジギヲスルノダ
@reinn0000

あがり目の赤薔薇

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---------------喫茶うずまきにて---------------


武装探偵社の新入社員中島敦は

周りの社員達の職業当てをして盛り上がっていた。

それは、整った顔立ちの自殺マニア太宰治の職業を当てていた時だった。


喫茶うずまきのドアが乱暴に開かれ一人の女が滑り込んできた。

勢いに驚き敦の言葉が止まった。

(!わ、綺麗な人だなあ。)

イライラしている様子だが、その女性の顔はまるで西洋人形の様に整っていた。

女性はつかつかと足音をたてながらカウンターに近づき

「だぁー!!くそっ!!どいつもこいつも貧相だと馬鹿にしやがって!!!マスター!珈琲!!甘いやつ!」

はんば叫びながら注文をして敦の横のテーブルにドカっと座った。

こんな綺麗な女性が口が悪いのに敦は驚き女性を見るとそのつり上がった目とバッチリ目が合ってしまった。

女性の眉間にみるみるうちに皺がより不機嫌そうな声で女が言った。

「・・あ?何見てんだ?」

「ヒッすす、すみません見てないです!!!」

あわあわと慌てた敦が謝るが

「見てただろうが!!」

ガタンと女性が立ち上がり敦たちのテーブルに近づいてくる。

(怒られる!!)と思い敦がもう1度謝ろうとすると、女性は敦の方ではなく、

同じテーブルにいた太宰の頭をスパーンと叩いた。


「え・・?」

驚く敦をよそに、

「やだなあ茉莉ちゃん暴力は、良くないよ。」

へらりと笑いながらそう言って太宰は女性の名前(?)を呼んだ。

「うるせえ人の体ジロジロ見てんじゃねえ。」

「やだ!私が茉莉ちゃんを見るのはいつものことじゃないか!

どうだった?」

「うるせえ!元々は手前の任務だろうが!!案の定やべえ運びモンだったし追いかけられるし貧相とか言われるし!散々な目に遭った!!」

そう女性が言うと側で見ていた国木田国木田が一喝した。

「おい!二人とも静かにせんか!茉莉!新入社員の前だぞ!」

不機嫌そうな顔を少しだけ緩めて女性が返事をする。

「はいはい!わかったけど国木田さんが一番うるせえよ!・・って、新入社員だあ?」

不思議そうな顔をする女性の前に中島敦を引っ張ってくる国木田。

「わっ!?」

「こいつだ。」

「・・。」

「な、中島敦です。よ、よろしくお願いします。」

じろりとばさばさとしたまつ毛のついたあがり目が敦を見つめる。

恐ろしく整った顔に見つめられ敦はたじろいだ。

「・・・森 茉莉だ。茉莉でいい、よろしく。」

スっと敦を見る目が少し細まり柔らかくなった。

それを見た国木田が困ったようにいった。

「茉莉・・。もう少しお前はにこやかに出来な、」

「あ、珈琲来てる。」

そのまま国木田を無視してテーブルに戻る茉莉。

「聞け!・・・敦、此奴は太宰の前の職場の同僚だ。だから此奴の職業も不明だ。

だが此奴は太宰よりかは信頼出来るだろう。」

「太宰よりは余計だ国木田さんよ。」

珈琲を啜りながら茉莉が茶々を入れる。

「・・茉莉は他の社員達と同じく任務か事務仕事をしている。資料は此奴に聞けばわかるだろう。」

「場所覚える為に出来るだけ自分で探せよ敦。」

「は、はい!」

急に名前を呼ばれて驚きながらも返事をする敦。

返事をしたことに満足したのか口の端を少しあげる茉莉。

すると、

「あー!茉莉ちゃんちょっと敦くんに甘くないかい!?私が心中に誘ったら断るのに!」

「いや心中は断るに決まってんだろ!! そりゃあ新しい可愛い後輩だからな、気にはするだろ。」

「うー!!敦くん!茉莉ちゃんは駄目だよ!?」

「・・えっ、と何がですか?」

「そりゃあ茉莉ちゃんは無愛想だし口は悪いし体も貧相だけど!」

「おいケンカ売ってんのか?買うぞ?」

「けど凄く可愛いから!!好きになるのはやめてくれたまえよ敦くん!!」

「ええ・・?」

「可愛いって言えばチャラになると思ってんのか!・・気にしなくていいぞ敦。」

「はあ・・。」

茉莉がそう言うとそれまで見ていた谷崎潤一郎が何かを思い出したように言った。

「あ!茉莉さん!」

「どうした谷崎。」

「任務が終わったら、資料まとめておいて欲しいって与謝野先生が言ってましたよ!」

「ああ、わかったすぐ行く。マスター珈琲今日も美味しかったありがとう。それじゃあな、頑張れよ敦。」

また口の端を吊り上げてニヒルな笑みを浮かべ激励を述べる。

「は、はい!」

敦の返事を聞くと茉莉は満足気に店を出ていった。


「かっこいい・・!」

茉莉を見る敦の目はきらきらと輝いていた。



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