レッドローズの苦悩

93@オジギヲスルノダ
@reinn0000

大人になった少女は

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少女はその夜、真っ赤なドレスを脱ぎ捨てた。


そしてウォークインクローゼットに入り、隠しておいた服装に着替えた。

先程の真っ赤な高級ドレスとは違い、どこにでも売っているような真っ黒い運動着を着て、スニーカー履き、リュックサックを背負った。

そしてウォークインクローゼットから出た少女は迷いなくドレッサーに向かい、

腰まで伸びている黒髪を、

ドレッサーに置いてあったハサミで切り始める。


短く、短く、

自分を別人に変えるように、

髪を切る。

ロングヘアからベリーショートになった少女は

次に、

ウォークインクローゼットに自分の部屋の物を入れ始めた。

家具以外の小物や自分のアルバム等、自分に関する物をすべてウォークインクローゼットに放り込み、入れた物に液体を掛けた。


そして、ふーっと、息を吐き、自らを落ち着かせた少女はポケットからマッチを取り出し、擦り、放り投げ、

投げられたマッチは



ウォークインクローゼットに火をつけた。



バタバタと廊下をポートマフィアの構成員が走り抜ける

「おい!早く部屋へ向かうぞ!!お嬢様の部屋のスプリンクラーが発動した!!」


「嘘だろ!?お嬢様の部屋でボヤって・・!!」


「大変だ!早く!!部屋にはお嬢様がいる筈・・だ・・・え?」


「誰も・・いない・・?」

構成員達が見たのは粉々に割れた窓、

大きく響く火災報知器と忙しなく働くスプリンクラーだけだった。



構成員達は皆知らない、

窓の外を黒い影が落ちていくことを、

彼女が大人になったことを、



その日、ポートマフィアから一人の娘が消えた。