小さな私の大きな冒険

メグル
@cfvygojojo

第1話

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『飛行機…はじめて乗る…』


「怖いのか?」


『う~ん…半々…

 眩しくなかったらいいんだけどね』



からかうつもりで聞いた承太郎だったが、予想外の反応が来たため答え方に迷った。


が、すぐに帽子をとり芽玖瑠に被せた。



『わっ!』


「不安ならこれでも被ってろ」


『あ、ありがとう…』


「こういうときは普通景色が見たい、とか言うんじゃあねぇのか?」


『え?そりゃ見たいけど、雲の上だよ?

 直射日光で目が死んじゃうよ~』



と、笑って答えた彼女だった。


ちなみに座席順は窓際からジョセフ、承太郎、芽玖瑠だ。


195㎝の2人が並んでいるので日光が芽玖瑠に当たる心配はない。


だが景色が見たかったのは事実で本心では、



(チラッとでもいいから見たかったな…)



などと考えていた。



「芽玖瑠、安心しなさい

 ワシが写真を撮っといてやるから」


『本当ですか?ありがとうございます!』



ジョセフの行動に、承太郎は少し不満気だったが、芽玖瑠が笑っていたので



(まあ、いいか…)



と、ニヤニヤしているジョセフには腹が立つが抑えることにした。









飛行機の中で夜を迎えた。


ある音を聞き、目が覚めてしまった芽玖瑠は思わず承太郎を呼んだ。



『く、空条くん…』


「…どうした?」


『む、虫の羽の音がする…』


「虫?…!!」



返事の後、承太郎は何かを感じ取ったように止まった。



「見られた…今DIOに見られた感覚があった」



ジョセフの言葉に承太郎はうなずく。



「おい芽玖瑠、虫の羽の音が聞こえるっつったな?」


『う、うん 飛行機に虫って入るものなのかなって思ったんだけど…』


「飛行機に虫とは、普通じゃあねえな…」



花京院とアヴドゥルも起きたようだ。


芽玖瑠は無意識に承太郎の学ランを掴んだ。



「JOJO!君の顔の横にいるぞ!」



花京院の言葉に反応し、芽玖瑠は素早くジョセフのとこまで移動した。


承太郎はというと、彼のスタンド星の白金スター・プラチナで虫を殴ろうとした。


が、かわされてしまった。



「やはりスタンドだ!

 その虫はスタンドだ!」



花京院が言ったとたんあの虫はまた暗闇へと逃げた。



「どこじゃ、どこに行ったんじゃ」



虫を探すのに気をとられ、ジョセフは芽玖瑠から離れてしまった。


ジョセフが離れてしまったため、彼女は承太郎の方に移動しようとした。


が、



ウジュル



『ひっ!』



芽玖瑠の目の前にあの虫がいた。


虫は彼女の口を目掛けて針のようなものを出した。



「芽玖瑠!」



承太郎は針を星の白金スター・プラチナの手で掴み、芽玖瑠の口を自身の手で覆った。


だが、その虫は承太郎のスタンドの口に標的を変え、そのまま手を貫通させた。


間一髪の所で承太郎は歯で針を受け止めた。


虫の力は強く、承太郎の口元には血が流れている。



「JOJOーーー!」


「承太郎!」



ジョセフ達が彼の心配をする。



「芽玖瑠や承太郎の舌を食いちぎろうとしたこいつはやはり奴だ!」



と、アヴドゥルは 破壊と災難、そして旅の中止の暗示を持つスタンド塔のカード 灰の塔タワー オブ グレーだと言った。


そして、事故に見せかけて大量殺人を行う最低なやつだと知った芽玖瑠は



(本当に最低っ!)



と、まだ承太郎に口をおさえられていて喋れなかったため心で思っていた。


承太郎が彼女から手を離し、星の白金スター・プラチナ灰の塔タワー オブ グレーに殴りかかった。


しかし、灰の塔タワー オブ グレーは承太郎のスタンドから放たれるオラオララッシュを意図も簡単に避けてしまった。



「か…かわされた!

 片手ではない…両手のスピードラッシュまでもかわされた…

 な…なんという早さだ」



かわしたことで気をよくしたのか、灰の塔タワー オブ グレーは語りだした。



「たとえここから1センチメートルの距離より10丁の銃から弾丸を撃ったとして…

 弾丸は俺のスタンドには触れることさえできん!

 最も弾丸でスタンドは殺せんがな」



敵のスタンド使いがどこにいるかもわからない。



「あそこに移動したぞ!」



と、花京院の声がした方をみんなが見る。


乗客の後ろにあのスタンドがいた。


何をするかいち早く分かってしまった承太郎は、芽玖瑠の目を隠した。



『え?あっ、空条…くん?』



芽玖瑠は訳もわからず戸惑っていると、灰の塔タワー オブ グレーの声が聞こえてきた。



「ビンゴ!

 舌を引きちぎった!

 そして俺の目的は…」



Massacreマサクゥル


意味は皆殺し!


乗客が何人か舌を切られて死んでしまった。


この無惨な光景を承太郎は芽玖瑠に見せたくなかったのだ。



「焼き殺してくれるッ

 魔術師の赤マジシャンズ・レッド!」


「待て!待つんだアヴドゥル!」



スタンドで焼き付くそうとしたアヴドゥルを花京院が止めた。



「う~ん ムニャムニャ

 なんか騒々しいのォ

 何事かな」



1人の老人がまだ寝ぼけているものの起きてしまった。



「ウ~~~~ン

 トイレでも行くかの」



そういって立ちあがりあろうことか老人はあの血文字を触ってしまった。



「なんじゃこのヌルヌルは?

 M…a……?」



花京院が老人に近付く。



「ひ…血…血か ちィ~~!」


「当て身」



花京院が当て身をしたので老人は気絶した。



「他の乗客が気づいてパニックを起こす前に奴を倒さねばなりません

 アヴドゥルさん、あなたの炎のスタンドではこの飛行機までも爆発させかねないし

 JOJO…君のパワーも機体壁穴でも開けたりしたら大惨事だ!!

 そして時野さんは虫が苦手なようですしね」



花京院は続ける。



「ここは私の静なるスタンド[法皇の緑ハイエロファント・グリーン]こそ奴を始末するのにふさわしい」



そういって花京院が灰の塔タワー オブ グレーの相手をすることになった。









「クク 花京院典明か

 DIO様から聞いてよーく知っているよ やめろ…


 自分のスタンドが[せい]と知っているなら俺には挑むまい…

 貴様のスピードでは俺を捕らえることはできん!!」



ズアッ



「そうかな」



そういって花京院はエメラルドスプラッシュをはなつ。


避けられたらしいが、花京院が相手をしているうちに芽玖瑠は承太郎に近づいた。


そして彼の目を見てスタンドを発動した。


急にじっと見られていることについての戸惑いを隠しながら、承太郎は芽玖瑠に質問した。



「芽玖瑠何をする気だ?」


『空条くん、そのままセレネの目を見てて』


「セレネの…どっちの目だ?」


『えっと…どっちでもいいよ』


「じゃあ、赤い方の目にしとくぜ」



(お前と同じ目の色だからな…)



と、我ながら恥ずかしいこと考えると承太郎が思っているとも知らずに芽玖瑠はスタンド能力を使った。


すると、みるみるうちに承太郎の傷は治っていった。



「…おい芽玖瑠」


『うまくいってよかった~

 これね、よく自分でやるんだけど、ほら、セレネで幻影を見せれるって言ったよね?』


「あ、あぁ」


『それを応用して、ケガをしてないって脳に錯覚させたら傷が治るんじゃあないかなぁって

 人にやるのは久しぶりだから不安だったの』


「そうか、まぁとにかくありがとな」



承太郎の傷を治し終わったところで二人は花京院の方を見た。





「「「『か…花京院(くん)!』」」」



灰の塔タワー オブ グレーの口針に法皇の緑ハイエロファント グリーンの口にあるマスクが壊され花京院の口から血が流れ出た。



「花京院、次の攻撃で今度は貴様のスタンドの舌にこの[塔針タワー ニードル]を突き刺して引き千切る」



(あの口針名前あるんだ~)



こんな時でも芽玖瑠は呑気にそんなことを考えていた。



「エメラルドスプラッシュ!」



ギャギャギャン



「まずい!また避けられている!」



成功するかわからないが芽玖瑠は座席を這っているハイエロファントの触手を相手に見えにくいように自身のスタンドで隠していた。



「俺に舌を引き千切られると狂い悶えるんだぞ!」



「なに? 引き千切られると狂い悶える?

 私の法皇の緑は…」



ズアッ


ドスッドスッ



「引き千切ると悶えるのだ

 よろこびでな!」



その花京院のセリフとともに法皇の触手は灰の塔を千切った。



「既に法皇の触手が伸びていたのだ

 エメラルドスプラッシュでその空域に追い込んでいたことに気がつかないのか」


「ギャアアアア」



さっき気を失った老人が悲鳴をあげた。


よく見れば老人の舌は真っ二つになっている。



「さっきのじじいが本体だったのか

 フン おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついているものよ」



スタンド使いを倒し、花京院は老人の額を見て言った。



「こいつの額には…

 DIOの肉の芽が埋め込まれていないようだが………!?」


「[灰の塔タワー オブ グレー]はもともと旅行者を事故に見せかけて殺し、金品を巻き上げている根っからの悪党スタンド

 金で雇われ欲に目がくらんでそこをDIOに利用されたんだろーよ」


『最低な人ですね。そんな彼が今どうなっているのか空条くんの身体で全く見えてないんですけど』


「てめえは見なくていい」


『はーい…』


「時野さん、さっきハイエロファントの触手をばれないように隠してくれていましたよね?

 ありがとうございます」


『いやいや!

 失敗したら花京院くんの作戦がバレバレになるとこだったのに余計なことしてごめんね!』


「敵にバレていないので大丈夫ですよ

 時野さんのスタンドはすごい万能じゃあないですか

 …ところで時野さんはグロいの大丈夫ですか?」


『ありがとう!

 あー、あまり得意ではないけどこの旅に同行させてもらってるんだから多少は我慢しなきゃね!』


「だ、そうですよJOJO?」


「そうか…」



話が一段落ついた所でジョセフは何かに気づいた。



「変じゃ さっきから機体が傾いて飛行しているぞ…」



物が転がって行っているため機体が傾いていってることがわかる。



「ま…まさか!」



そういってジョセフは操縦室へ向かった。



「お客様どちらへ?

 この先は操縦室で立ち入り禁止です」


「知っている!」



ジョセフはスチュワーデスを押し切って操縦室へ行った。


それに承太郎、花京院、芽玖瑠と続く。


スチュワーデスは承太郎の顔を見て見とれている。



「どけ、アマ」


「きゃあ」



承太郎はスチュワーデスを押し退け操縦室へ入っていった。



「おっと」



押し退けられたスチュワーデスを花京院が受け止めた。



「失礼… 女性を邪険に扱うなんて許せんやつだが…

 今は緊急時なのです



 許してやってください」


「はい…」



これをみてアヴドゥルは呆然としている。



(二人ともある意味すごいなぁ…)



と、芽玖瑠は思った。



「なんてこった してやられた」



操縦室の方からジョセフの声が聞こえた。


芽玖瑠が操縦室を見ようとすると



「芽玖瑠!見るんじゃあない!」



と、ジョセフの声が聞こえ、その声に反応した承太郎が芽玖瑠の目をふさいだ。


が、一瞬間に合わず芽玖瑠は見てしまった、操縦室にいる舌を抜かれたパイロットを。



『い、今の…!』


「ちっ、もうお前は見るな」


「あのクワガタ野郎 すでにパイロットを殺していたのか!

 降下しているぞ… 自動操縦装置も破壊されている……

 この機は墜落するぞ……」



そんなことをジョセフが言った。


すると急に何かに気づいたのか承太郎が芽玖瑠を胸に押し付けた。



『く、空条くん?』



するとさっきの老人の声が聞こえた。



「ぶわばばはあ はははーーーッ!!」



「芽玖瑠、お前はなにも聞くんじゃあねぇぜ」



そういって承太郎は彼女に耳をふさがせた。


態勢を戻した時には老人はさっきよりも血だらけで倒れていた。



「流石スチュワーデス プロ中のプロ…

 そこで頼むがこのじじいがこの機をこれから不時着させる!

 他の乗客に救命具つけさせて、座席ベルトしめさせな」


「うーむ プロペラ機なら経験あるんじゃがの…」


「プロペラ…」



ジョセフの言葉を聞いて花京院は呟いた。



「しかし承太郎、わしゃ3度目だぞ

 人生で3回も飛行機で墜落するなんて そんなやつあるかなぁ」



ジョセフの言葉を聞いて承太郎があきれた声で言った。



「2度とテメーとは乗らねぇ」



こうして彼らは香港沖35㎞に不時着した。






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