思い出

SUDATI@ゆっくり
@7c9zWm2wdyiHO2I

第一話やり直し

私は智也、この過酷な社会を生き抜いて来た世間で言う社畜だ。

仕事に追われる毎日、気が休まる間も無く毎日が残業の日々。こんな会社があるとはと入社した時から疑問に思っていた。正直もう疲れた。

こんな時ふと思ってしまう、私って青春したっけ?よくよく考えてみたら思い出なんてありゃしない。恋愛を経験したこともない。おそらく誰しもが思うだろう、あの頃に戻れたらと。

だが戻る事は出来ない、常識的に考えてもそんな事を考える暇があるなら目の前の仕事を早く終わらせ家に帰りたいと思うはず。

いい歳になって恋人の一人いない私にとっては働く事しか取り柄がない。

私の日常は朝六時に起床し七時に家を出る、七時半に会社に出社し七時三十五分に朝のミーティングに参加する。八時二十分に今日の仕事を一斉に開始する。そのまま昼になり一時に昼食をとる。二時半に仕事を再開する。

別に普通じゃないかって?確かに世間から観たら普通だろう、だが問題なのは夜だ、冒頭で毎日が残業と言ったが訂正しよう、残業のようなものだ。

そううちの会社は与えられたノルマを達成するまで帰ることは出来ない。そのノルマは普通とは違う例えるなら一般の会社だと報告書を出すのに期限があるだろう、ここだと報告書はその日のうちに出すのだ!なんて鬼畜なんだ!こうして私はいつものように仕事を終え帰路を辿る。

明日は休日だお参りにでもいくか。私はそうして眠りについた。

朝が来た、私はいつものように起床した。たまにないだろうか、休日なのにいつものように起きてしまうこと。そんな事はどうでもいい神社にでも行って気を休めよう。神社に着いた。

この神社は誰にも信仰されない。いつ取り壊されてもおかしくもない所だ、よく子供の時ここに来て遊んだ日を思い出す。この神社には言い伝えが一つだけある、なんと過去に戻る事が出来るのだ。なんともまぁバカバカしい、といった理由でお参りにも来てもらえない可哀想な所だ。だけどもし言い伝えが本当ならと、今日の私は好奇心で溢れていた、小銭を入れ金を鳴らす、両手を合わせて願う、あの日に戻りたいと。しばらくして目を開けた。なんだ?あんなにもボロボロで汚かった神社が少し若返ったように見える!そんな事はどうでもよくて急に家に帰りたくなった。帰路を辿り家の玄関まで来た。何かがおかしい、家を建てたのは私が生まれる前だったはず両親はすでに他界し私一人で住んでいるのだが、家が非常に綺麗だ!疑問を抱きながら家に入る。何かいい匂いがする、とても懐かしい匂いが。リビングに入ると他界したはずの父と母がかも当然のように椅子に座り料理を作っているでわないか!

智也〜今日は入学式でしょ早く準備して朝ごはん食べなさい。

急いで鏡とカレンダーを用意し困惑した、高校生時代の私がそこにあったしかも日にちは四月三日高校の入学式だ。

ここで思った、あの言い伝えは本当だったと。そして決意したもう一度青春の思い出を作ると。人生をここからやり直すと!