素直になれない英雄王

☆*̣̩優奈☆*̣̩
@nan_yuyki

立花の想いギルの想い

部屋に戻るとさっきの立花の顔を思い出す。

ギル「あやつ、あんな顔をしおって。そんなによかったのか……」

嬉しい気持ちと誰にも見せたくないという気持ちが両方溢れてきた。

ギル「はっ……あのような姿見せられては我慢も限界があるということよ……」

その夜立花の愛しい姿を思い寝床についた


翌朝

訳が分からなかった、何故か裸、下着すら着ていない……覚えているのは……ギルにもらった薬を飲んで身体が熱くなって……

立花「思い出した……疲労回復の薬とか言ってたけど……あれって絶対媚薬だよね?」

ああどうしよう、ギルに合わせる顔がない。

昨日あった事すべて思い出した。

恥ずかしい……どんな顔をして会えばいいのか……流石に裸でいるわけにはいかず

誰も来ないだろうと思い、パーカーだけ着る。

マシュ「先輩?起きてますか?」

マシュがマイルームに入ってくる

立花「起きてるよー」

マシュ「おはようございます先輩」

立花「おはよーマシュ」

マシュ「エミヤさんがご飯を作っているので一緒に食べに行きませんか?」

立花「ほんとに?いいよーエミヤが作るご飯美味しいんだよね!」

マシュ「そうですね、お菓子も作れてすごいです。ささっ行きましょう先輩」

立花「いこいこ!」

マシュ「せっ、先輩……」

立花「ん?」

自分がパーカーだけしか着ていないのを忘れて足元の布団をどけてしまった。

立花「ーあっ!」

マシュ「あのっその……なにか着てくださいい///」

立花「ごめん、マシュ」

急いで着替えて、マシュとマイルームを後にした。

マシュ「先輩……その……もしかして昨日」

立花「ふぇっ!?なっなんでもにゃいよ?」

ギル「雑種よ!あの後はよく眠れたか?」

立花「きゃあああー!ギル!」

マシュ「あの後?やはり先輩……ギルガメッシュ王と……」

立花「なっ何でもないから!行こうマシュ!」

ギル「待て!我を無視するつもりか!」

立花「誤解されるようなこと言わないで!」

そう言い放って食堂へ向かう。

どうしよう……やっぱり恥ずかしい…

あんな姿見せて……自分でも知らなかったあんな恥ずかしい姿。顔から火が出そう……

マシュ「先輩、やはり何かあったのですね?顔が真っ赤ですよ?」

立花「えっと、その……」

マシュ「大丈夫です、軽蔑とか引いたりしませんから話してください。先輩が嫌じゃなかったらですけど」

立花「……実は……」

昨日あった事を話した。


マシュ「疲労回復の薬と媚薬を間違えて……ですか。」

立花「うん……////」

マシュ「でしたら、伝えたんですか?」

立花「え?」

マシュ「気持ち、ちゃんと伝えました?」

立花「言ってない……そんな余裕無かった……」

マシュ「そうでしたか……でもこれで自信持てたんじゃないですか?好きでもない人に、頭撫でたりキスしたりしませんよ」

立花「そうだけど、勇気がでないというか……」

マシュ「でしたら、昨日清姫さんも仰ってましたが、お手紙に想いを綴るというのはどうでしょうか」

立花「でも、せっかくだしちゃんと直接伝えたい……好きって……大好きだって言いたい」

酒呑童子「おやおや、旦那はんにマシュどやないの、どないしたんや?話し込んで」

マシュ「酒呑さん、実は……先輩が好きな人に想いを中々伝えられないと悩んでおられるのです、手紙とかじゃなくて直接言いたいと……」

酒呑童子「なぁんやぁ……そないことか、そないやったらバーンと思い切って言ってしまえばいいんよ、それとも相手は旦那はんのことを嫌いなん?」

立花「いや、好きだと思う……」

酒呑童子「そないやったら自信もちい!なんやったら何かの勢いで言ってしまうのも手かもしれんなぁ」

立花「勢い……」

酒呑童子「そうそう……酔った勢いとか色々あるやない」

立花「私お酒呑めない!それに酔っ払って言うんじゃなくて、もっとちゃんと……」

酒呑童子「そないやったら覚悟決めぇ!いつまでもうじうじしてても始まらんよ?」

立花「……」

マシュ「先輩……酒呑さんの言う通りです。なにも始まりませんよ?」

立花「……決めた、今日のクエスト終わったらちゃんと気持ち伝える。好きだって言う」

酒呑童子「そうそう!その意気やぁ。成功したら皆でパーっと酒でも飲もかー」

立花「だから!私お酒飲めませんて!」

酒呑童子「それやったらお子様でも飲めるお酒用意しとこか」

立花「お子様て……」

マシュ「酒呑さん……お酒って美味しんですか?」

酒呑童子「そりゃあもう最高よぉ……嫌な事も疲れもなんもかんも忘れられるやさかい……マシュも1杯やろか?」

マシュ「はい!先輩が成功したら私もご一緒させていただきます!」

酒呑童子「決まりやなぁ……旦那はん、頑張りなはれ」

立花「うん!ありがとう」


クエストが終わりギルのマイルームを訪れる。

立花「あー昨日の今日かー……」

あの事が頭の中でチラつき中々部屋に入れない。

明日にしようか…いや、先延ばしにすると余計に会いづらくなる。そんな事が頭の中でぐるぐる回る。

立花「えーい!ままよ!心を決めろー!」

勢いよく部屋に入るとギルがベッドに座っていた……半裸で。

立花「ぎぃやあああー!」

ギル「勢いよく入ってきたものの叫び声をあげるとは……どういう了見だ?雑種よ」

立花「失礼しましたぁー!」

ギル「待て」

部屋を出ようとしたら腕を掴まれ阻まれる。

立花「うひゃっ」

ギル「何か用があったのであろう?申してみよ」

立花「えっとぉ……その……」

さっきまで言おうとしてた言葉が頭の中から消え去ってしまった。

あ、そう言えばそろそろお昼ご飯の時間か。お腹減ったなー。

立花「ご飯!一緒にどう?」

ちがーう!そうじゃなくて!あーもう!

ギル「ほう……この我と食を共にしたいと申すか。良かろう。サーヴァントは本来飯など食う必要はないのだが、興が乗った。付き合ってやる」

立花「と、とりあえずさ。なにか着てくれない?流石に半裸は……」

ギル「ん?どうした、この逞しい肉体に惚れたか?」

立花「っ……////」いつもなら思い浮かぶ反論が出てこない。

厚い胸板、6つに割れた腹筋、シャワーを浴びたばかりだろうか……身体が少し濡れていて艶かしい。

首筋に至ってはもう言葉に出来ないほどの美しさがあった。

ギル「なに見惚れておる……食事に行くのであろう?はようせい」

耳元で囁かれ、足の力が抜けその場にズルズルと倒れ込んでしまった。

ギルが腰を落とし、顔を近づけてきた。

キスされる!そう思って思わず目を瞑ったが。

腕を引っ張られ、持ち上げられた。

ギル「ふっ、何を惚けておる時間が無くなるぞ?」

立花「あ、うん……////」

ギルの不敵な笑に嫌気がさしたが何故か惚れてしまった。


食堂にて

エミヤ「ほう……珍しいなマスターと英雄王が一緒にいるとは」

ギル「こやつから誘ってきおったのだ。」

エミヤ「にしても、我々サーヴァントは飯など必要ない!と言っていたお前がこのような所に出向くとは……頭でも打ったのか?」

ギル「はん!そういうお前こそこのようにして飯を作っておるではないか!」

エミヤ「そうだな……確かに必要ないが、だからこそ気付けなかったものがある。誰かを思って作りそれを美味しいと食べてくれる。作りがいがあるという訳だ。」

あれ?食べる必要が無いって……私が作ったフォンダンショコラは食べてくれたよね?

エミヤ「料理とはあの頃を思い出す……俺にとっては懐かしく暖かい物なんだ」

ギル「あの頃か……我は飯をおろそかにしていたからな。立花お前にもらったあの菓子、あれほど食をそそるものはあの頃無かった……その意味でもよいのかもしれんな。ま、食わずとも生きていられる体は便利だがな!ふははははは!」

立花「ギル……」

エミヤ「さ、冷めないうちに食べるといい。マスターはまだ回復してないと思って一応粥も作ったんだが食べるか?」

立花「せっかくだし、いただこうかな」

エミヤ「あまり無理せず、食べられなかったら残せ」

立花「いただきまーす」

ギル「……ではいただくとするか」

お粥を1口食べるとサッパリとした口当たりで、梅の香りが広がる。

立花「わぁ、美味しい……梅の味がする」

エミヤ「梅をベースに作ってみたんだ。この方が食べやすいかと思ってな」

立花「つるつる入るよーありがとうエミヤ!」

エミヤ「そうか。」

ギル「アーチャーよ!むぐむぐ……これは……美味いぞ!……むぐむぐ……これはなんという料理なのだ!」

エミヤ「賢王よ……飲み込んでから喋りたまへ……」

ギル「いいから教えろ!」

エミヤ「まったく……王たるものが……これはハンバーグといって、ひき肉と玉ねぎをこねて焼いたものだ」

ギル「では、中からトロリと出てきたこの黄色くてコクのあるものは!」

エミヤ「チーズだ、乳製品の1種だな」

ギル「おかわりだ!」

エミヤ「おいおい……もう食べたのか。少し待っていろ……作ってやる」

立花「エミヤー私もハンバーグ食べたい」

エミヤ「大丈夫なのか?」

立花「いや、ギルがあまりにもおいしそうに食べるから私も食べたくなっちゃって……」

エミヤ「ふむ……だったらマスターのは挽肉の量を減らして豆腐を混ぜて……チーズの量も減らすか」


数分後

エミヤ「ほら、出来たぞ」

ギル「おぉ〜!」

立花「わぁ〜おいしそう!」

エミヤ「あまりがっつくなよ」

立花「はーい!いただきまーす!」

ギル「では!いただくとするか!」

ナイフを入れるとチーズがとろりと出てきた。

1口食べるとチーズの味が口に広がり、肉汁は少なくさっぱりしている。

立花「んん〜豆腐入りも美味しいー、でももう少し食べたいな。」

エミヤ「おいおい、あまり無理すると戻すぞ」

ロマニ「そうだぞー立花ちゃん。いくらハンバーグが美味しいからといって病み上がりなんだから食べすぎは禁物。」

立花「ドクター!いつの間に……」

ロマニ「いやねぇ……昨日からずーっとモニターに張り付いていたもんだからろくに食事も取れなくて、たった今休憩を言い渡されたところなんだ」

立花「大変ですね、ドクター」

エミヤ「ふむ、では何か作るか?」

ロマニ「えっいいの?」

エミヤ「もちろんだ、マスターだけでなく貴方にも世話になっている事だしな。それに食事管理もまともに出来ないとは……いつかマスターのように倒れるぞ」

ロマニ「ははは……返す言葉もありません」

エミヤ「昨日から……ということは一睡もしてないのだな?そしたら食事は軽めがいいか……」

ロマニ「そうだね、立花ちゃん達みたくハンバーグとか油っこいのはちょっと……」

エミヤ「ふむ……ならサンドイッチなんかどうだ?レタスとトマトをはさんで……他にもいくつか種類を作ろう」

ロマニ「いね!サンドイッチ!是非お願いするよ!」

エミヤ「よし分かった少し待っていろ」

エミヤは厨房へ消えた。

立花「は〜美味しかった」

ギル「ふむ美味であった」

ロマニ「さてはて、エミヤ君が作ってくれている間……僕は邪魔みたいだから用でもたしてこようかな」

立花「ドっドクター!」

そしてふと思い出す。

しまった……ギルに告白するんだった……とりあえずこの後部屋に戻ってその後!うん!その後!

ギル「雑種よ、この後はどうする?」

立花「えっとですね……お話がありまして……その」

ギル「なら我の部屋に戻るとするか」

立花「うん……」


ギルの部屋

あぁ〜とうとう来ちゃった~でも言うって決めたんだ!ちゃんと気持ち伝えないと!

立花「あっあの!ギル!」

ギル「なんだ?立花よ」

ギルが微笑みかけ、いままでの緊張がバカみたいにあっさり言葉が出た。

立花「好き……」

ギル「ん?」

立花「ギルが……好き……その笑顔も私の事を心配してくれる所も。気分な屋とか相手のことをちゃんと見てる所も何もかも全部……大好きなの……」

ギル「立花……おぬし」

立花「だっ……だから!」

ギル「知っておる……」

立花「え?」

ギル「やけに我ばかりに執着しておるではないかバレてないとでも思ったのか?」

立花「じっじゃあ!」

ギル「ふっ……よいぞ……」

立花「付き合って……くれるの?」

ギル「ああ、そうだと言っておる。我も立花の事を好いておる」

立花「ギル……」

嬉しくてついつい涙が溢れる。

ギルが顔を近ずけてくる。

どうせこの間みたくキスはしてくれないんでしょ?と思って自分からキスをした。

ギル「なっ……!」

ギルが驚いて顔を真っ赤に染めている。

ふふっ、かわいい

そう思って笑がこぼれる。

ギル「我を弄ぶとは……いい度胸よなぁ」

立花「えっ」

腕を引っ張られ壁に追いやられる。

壁ドンというやつだ。

ギル「なぁ……立花よ……」

立花「/////」

ギル「我は……そなたのそのような所が」

だめっ……顔がさっきより近くてギルの顔が見られない!

ギル「愛しいのだ」

そう耳元で囁かれた瞬間、嬉しさと恥ずかしさが最高峰に達し、足の力が抜けてその場に倒れ込んでしまった。

立花「///」

恥ずかしさから言葉が出ない。

ギル「どうした?いつものように何か言ってみよ……ふっ無理か?」

立花「っ……/////」

ギル「来い……そこだと冷たいだろう」

立花「ふぇ?」

ベッドまで手を引っ張られる、だが乱暴にではなく優しく……まるでエスコートするように。

すると、昨日あったことを思い出す。

あの恥ずかしい自分を……

立花「まって……ギル……私まだっ!」

キスで言葉が遮られてしまう。

ギルが舌を入れてきた。

立花「んっ……ふぅ……んんっ」

やだ……なんか……変な気分に……

ギルが首筋にキスをする。

立花「あっ!」

ギル「これで、我の所有という証だ肝に命じておけよ?立花」

私はコクリと頷いた。

ギル「良い良い」

そう言うと頭を撫でられる。

あ……ギルの手……気持ちいい。

私の頭を撫でてくれるその手が心地よくてそのまま私は眠ってしまった。

ギル「まったく……貴様は我を誘うのが上手よのぉ……どうしてくれるのだ?

ま、いずれ食ってやるがな……おやすみ

立花」

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