Re:member—【Alvasly】

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@solabell9601

魔法の鐘


「わりぃな。ベルは先にシルフィカに風呂に入れてもらってるからよ」


通された応接室らしき部屋でぼーっとしていると、白髪の男がホットココアを持って入ってくる。


「…お前まだ15くらいだろ?ココアでいいか?」

「………ンな簡単に飲めるかよ、安全とも限らねェのに」


そう言うと、白髪の男は驚いた顔をする。


「…お前、そーとー捻くれた性格してんだな」

「…言われなくても分かってらァ…」

「そーか」


その言葉にふはっと笑うと、持って来たココアを自分で飲んでみせる。


「…ほら、安全だぞ?」

「お人よしが過ぎるんじゃねェの…」

「ま、もとからこう言う性格なんでね」


と言うと自分の対面に腰掛ける。


「あぁ、そーだ。まだ名乗ってなかったよな。…俺はユーヴェンス=クラウロット。…ベルの兄だ。今年で21になる」


それだけ言うと、次はお前の番だぞ、とばかりにこちらに視線を向ける。


「…アルヴァスライ=ストレンジ…15だ」

「長いな、スライでいいか」

「…別になんでもイイ」


自分の飲んでいたコーヒーを置き、ユーヴェンスは話を続ける。


「…で?なんでベルはお前を拾って来たんだ?」

「…………それ…言わなきゃダメか」

「…嫌なのか」


なんでだ?みたいな顔をするが、説明するにはアイツを俺が助けたみたいな話をしなければならない。…誰が自分のそんな話できるかよ…。


「お兄さん、僕も同席してもいいかな?」


応接室の扉の向こうから、ニコ、と呼ばれていた男の声がする。


「あぁ。入れよ」

「やぁ☆…僕はさっきあらかたベルちゃんから話を聞いたよ」


そう言うと、ユーヴェンスの椅子のひざ掛けのところに腰掛ける。


「おいニコ、行儀が悪い」

「え〜☆いいじゃないかお兄さん☆」

「よくない!っていうかお兄さんと呼ぶなと何度…!」


またうるさくなったじゃねェかよと思いつつも、純粋な疑問を述べる。


「なァ、お前ら4人は兄妹なのか?…それにしちゃあ、見た目も種族も違うだろ」


その質問に、ユーヴェンスが答える。


「…俺とシルフィカ…あぁ、もう1人の白髪の方な。…と、ベルは兄妹だぞ」

「…ハーフか?」

「あぁ、そうだ。母親がニューマン、父親がデューマンでな。…で、コイツは居候だ」


と、ニコを指差してユーヴェンスが言う。


「です☆…ちなみに、お兄さんって呼ぶのは僕がベルちゃんと結婚したらお兄さんになるからね☆」

「…っつうわけだ。やめろと言っても聞かねえんだコイツ」


ため息をついているユーヴェンス。

と、ニコは思い出したように立ち上がって挨拶をする。


「そうだそうだ、僕の自己紹介がまだだったね☆ニコラハルト=アイゼンシュタインだよ、ニコって呼んでね☆歳はもうすぐ23だよ☆」

「…俺がコイツにお兄さんって呼ばれるのが嫌なのはそういうことだよ。…ニコのが歳上なんだ」


見た目で言えばユーヴェンスの方が歳上に見えるくらいにはニコは若く見える。

…ユーヴェンスが年齢よりも落ち着いて見える、ということも要因にはあるだろうが。


「…10も歳下のお前の妹に惚れてるってことか」

「そういうことだ」

「…大変だな」

「分かってくれるか…!!!」


適当に感想を述べたら手を握って感動しているユーヴェンス。

鬱陶しい、と手を放すと若干ショックを受けた顔をされた。

…顔に出やすいのは妹と一緒か。



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