Re:member—【Alvasly】

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@solabell9601

海の底と陽の光


「…あの…ありがとう…ございます」


少女が恐る恐るといった様子で言葉を発する。

自分よりも幼く見えるが、礼儀は正しいようだ。


「…別にいい。」

「よくないよ!…あ、あなた名前は?」


強めの調子の返しに、面倒くさい奴を助けてしまったとばかりにため息を吐き捨てる。


「はァ…なんで見ず知らずのテメェに名乗らなきゃなンねェんだ…」

「なっ!なによ…!わ、私は知ってるわよ!…あなた最近ここで暴れ回ってる人でしょう!?」

「チッ…だったらなンだ…」


全くもってその通りなのだが、少女を睨んで威圧する。

…少し睨みを効かせれば大抵の子供は泣くか逃げるかする。

しかしこの少女は低い身長のわりに仁王立ちで自分を指さしている。


「…別に何かあるわけじゃないけど。…あなた、アークスじゃないんでしょ?なんでここにいるの?」

「……どーでもイイだろォが」

「よくないわよ!…あなたが悪い人だったら、私はあなたを捕縛するべきだと思うもの!」

「…助けられておいてその言い草かよ」

「…っう…!」


強気な態度こそ、しかし考えは浅い。

アークスになってまだ5年未満と言ったところか。

アカデミーで教えられそうな「優等生」のようなセリフを少女は言う。



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