Re:member—【Alvasly】

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@solabell9601

荊と鎖

全てを自らの手で無くしてから、暫く。

有名研究者2人がその息子に殺されたと知ったアークス上層部のとある人物に声をかけられ、研究所に入っても、相変わらず彼は心を閉ざしていた。


生まれ持った自らの容姿が嫌いだった。

少しだけ暗い色のブロンド、左右の瞳の色は両親それぞれの瞳の色とそっくりなオッドアイ。

髪も瞳も、両親とそっくりだった。

父と同じ蒼い瞳も、母と同じ翠の瞳も、あの日を思い出すから。

研究所所属になってすぐに、髪色を変え、瞳の色も隠した。


それに、自分の名前…特にファミリーネームの部分は反吐が出るほどに嫌いだった。

【ストレンジ】は偽名である。


俺は変わってやる。

何者にも屈さぬ力のために。

…過去に向き合うための力を手に入れるために。


あの時の刃を受けた傷は浅くは無かったが、月日の経過と共に治っていった。

本当の傷は、トラウマとなって彼の心を蝕んでいるのに。


彼の頭脳は研究所でも遺憾無く発揮され、瞬く間に研究所内の上層部にまで上り詰めた。

名声にも金にも興味は無かった。全ては自分のためだった。

自らが強くなるために、そのためだけに、自分の全ての力を使った。


それ以外のことは、全てが遊びだった。



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