Re:member—【Alvasly】

✿*. 𝕟𝕚×𝕟𝕒✿𝕤𝕙𝕚𝕡𝟡.𝟜 ❀.*・゚
@solabell9601

自我と狂気


「どうして」

答えなど返ってくるはずはない。…聞こえてすらいるのかどうか。

「どうしてなの、父さん、母さん、僕は頑張ったんだよ」

「褒めてもらえなくても、ずっと頑張ってたんだよ」

「僕には父さんと母さんが全てなのに」

「どうしてなの」

「ねえ、僕の話を聞いてよ」


そんな言葉を問いかけても、返ってくるのは言葉ではなく、刃と弾丸明確な殺意だけ。


「どうして、どうして僕が殺されなければいけないの?」

「どうして父さんも母さんも僕の言葉を聞いてくれないの?」


彼は、自分を壊そうとする両親から逃げた。

…両親は自分を殺すことが壊すことであるという意識がないことは幼い彼でも分かった。

まるで狂気だ。狂っている。

怖い、恐ろしい、なぜ、どうして、苦しい、やめて、…幾つもの感情と殺意は彼の心を追い詰めた。

それでも、逃げていればいつかはやめてくれると、信じていた。

しかし、そんな意思は全くない両親。

…大人と子供の差は歴然で、捕まるのは時間の問題だった。


「ねぇ、父さんパパ母さんママも答えてくれないのなら、」



「————————殺してもいい?」



彼の狂気は満ちた。自分の持てる力全てを使って、斬り裂いた正当防衛したまでだった。



2 / 3

著作者の他の作品

ねいちゃんとベルちゃんのネコミミコンビのおはなし。※ATTENTION※◇よそのお子...

ニコラハルト=アイゼンシュタインの過去録。彼が昔関わった人達も喋ります。※...