Re:member—【Alvasly】

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@solabell9601

自我と狂気

彼の生まれた家は、界隈ではそこそこ名の通る研究者の家だった。

彼は、幼少期から神童と呼ばれるほどに頭脳明晰。…所謂天才、と言われるやつだった。

しかし、そんなよく出来た彼を両親は褒めなかった。

それどころか、会話もほとんどなく、目を合わせることも、彼の記憶には、なかった。


両親の対応それは、我が子に対する愛情など欠片もなく、自らが研究する専門分野の人工知能Aiと同じ扱いだった。

しかし彼は自分の能力しか愛されないことを知りながらも、努力した。

褒められずとも、認められずとも、必死に。

彼には両親しかいなかったし、褒められないのは悲しいけれど、それでもそれはそれで、両親の愛の形だと思っていた。



———両親が、自分を殺そうとするまでは。



彼の能力と才能スペックが、両親の期待を下回った時。

両親は、叱るでも呆れるでもなく…我が子を研究対象として見つめるだけだった。

両親は、彼の脳を更新アップデートしようと、そう考えた。

そのためには肉体は不必要なものであり、我が子とてそれは変わらないと、幼い彼に言い放った。

むしろ、「なぜ、大人しく更新されて殺されてくれないのか?」と問うほどに、両親はおかしかったのだ。



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