ジェミニの夢

六十月菖菊@連日深夜のテンションで頭おかしい
@sixtymonth

第3夢


「────私は絶対ヒーローになってお金稼いで、お父ちゃんお母ちゃんに楽させたげるんだ」


 たまたま通りかかって耳に飛び込んだその一言は、叶夢の興味を引くには十分過ぎた。


『叶夢? どうしたんだイ?』

「……おねーちゃん、すげー女の子がいます」

『ン? ……アア、あの麗日お茶子って子だネ?』

「目からウロコなのです。あんな考え方も、アリなのですね」


 呆然とヒーロー科の女子を見つめる片割れの姿に、夢見は微笑ましい気持ちになった。


『叶夢』

「……何ですか、おねーちゃん」

『体育祭、頑張ろうナ』

「……言われなくても、なのです」




1 / 5