素直になれない英雄王

☆*̣̩優奈☆*̣̩
@nan_yuyki

立花のために

ロマニ「急いで立花ちゃんをオペ室へ!」

ダウィンチちゃん「大丈夫!絶対に助けるさ!なんたって、私はおよそ万能なのだから!」



つい先ほどの事、敵サーヴァントと戦闘中ギルを庇って大怪我をしてしまった。

マスタースキルを使えば良かったのだがあと1ターン待たなければ使えなかった。

ギルの残りHPは1、500敵はクリティカルアップを付けてきた、もしクリティカルが発生でもすれば……そう思ったら体が動いていた。私は胸にポッカリ穴がいてしまいその場に倒れた……



立花「あれ……ここ……カルデア?」

マシュ「先輩!気が付きましたか?」

立花「あれ、マシュ……?私……」

マシュ「先輩はギルさんを助けるために飛び出して命に関わる怪我を負ってしまいダヴィンチちゃんが助けてくれました」

立花「そっか……ダヴィンチちゃんが…ギルは!?」

マシュ「大丈夫です……先輩が庇ったおかげでギルさんは骨折程度で済みました」

立花「そっか……なら良かった……」

マシュ「とりあえず先輩今日の所はお休みください、長時間にも及ぶ手術だったのでお疲れかと」

立花「うん……そうするよ……」

マシュ「おやすみなさい、先輩」

立花「おやすみ、マシュ」



その晩恐ろしい夢を見た……暗闇の中で1人で立っていた、遠くにマシュやロマニ、ダヴィンチちゃんが見えるがみんな消えていってしまう……

行かないで!そう思って手を伸ばし走る。

だが、皆のいる場所には近づけずむしろ遠ざかっていく気がした。

私を……1人に……独りにしないで……すると声が聞こえた

我がいる、ここには我がいる!貴様は1人ではないぞ!

だれ……その声は……誰なの!?そう思っているうちに目が覚めた。



立花「あれ……今、夜中?」

右手に何やら違和感を感じた。

するとギルが私の手を握り気持ちよさそうにすやすやと寝息を立ている。

立花「ギル……私の手……握っててくれたんだ…」

そうすると何故か安心してすぐ眠ってしまった。

ギル「……ろ!おき………雑種!」

立花「んん〜……」

ギル「雑種!起きろと言っておろう!」

立花「んあ!おはよ〜ギル〜」

ギル「ぬぁーにがおはようだ!昨日は何故あのような事をしたのだ!貴様にもしもの事があったら我は!」

立花「ギールー……怪我……治ったんだー……」

ギル「貴様!聞いておるのか!」

立花「……」

ギル「ったく……仕方あるまい……今日も安静にしておるのだぞ」

立花「……」

ギル「聞いておるのか?雑種!……なんだ、また寝たか……仕方の無いマスターだ……」

するとギルは愛おしそうに立花の頬を撫で部屋を後にした。

マシュ「おや、ギルガメッシュ王」

ギル「なんだ慌てた様子で、雑種なら1度起きたがまた寝たぞ」

マシュ「そうですか、昨日あれだけの事があったんですから……疲れますよね」

ギル「……なんだかいい匂いがしないか?」

マシュ「あぁ、エミヤさんが先輩に怪我が早く治るようにと朝ごはんを作っているのですよ。」

ギル「ほう……怪我を治す、か……我が宝物庫にそのような薬ぎょうさんあるわ!」

マシュ「違います……料理というのは食べる相手を思って作るもの……愛を込めて作るのですよ、ギルガメッシュ王。」

ギル「愛……か……」



調理室にて

エミヤ「ふむ……だいたいこのくらいか……デザートくらい作りたいものだが病み上がりだ、喉を通るまい」

ギル「雑種!おるか?」

エミヤ「なんだ、英雄王かどうした」

ギル「なに、我にも……その手料理とやらを作ろうと思ってな……」

エミヤ「ほう……で、作れるのか?」

ギル「なに!?我を愚弄すか!」

エミヤ「はいはい……ご自由にどうぞ」

数分後

エミヤ「……」

ギル「……」

エミヤ「仕方あるまい、お粥の作り方を教えてやろう」

ギル「……頼む……」

エミヤ「しかし何故英雄王が料理など」

ギル「いや、あやつが怪我をしたのは我のせいだ……だからせめてこの位はと思ってな……」

エミヤ「ほう……」

ギル「それに……料理とは、その……あ

ああ……」

エミヤ「あ?」

ギル「あぃ……なのだろう?」

エミヤ「ふっ……そうだな食べてもらう相手のことを考えて美味しくバランスよく作る、愛をこめて作れば美味しくもなるもんだ」

ギル「なっ!貴様今馬鹿にしたろう!」

エミヤ「ほら、早く持っていかないと冷めるぞ」

ギル「貴様!覚えとけ!」

ギルは調理室を後にした


コンコン

立花「……はーい」

ギル「起きておるか?雑種よ」

立花「ギル……どうしたの?」

ギル「いやな、飯を作ったので持ってきてやったぞ」

立花「ギルが?」

ギル「そうだ!何か問題でもあるか?」

立花「ふふっじゃあ早速……いただきまーす」

ギル「……どうだ?」

立花「おいしい!このお粥、喉につるんって入るし味も薄めでちょうどいい」

ギル「そうか……」


立花「ごちそうさま!」

ギル「満腹か?」

立花「うん!ありがと王様!」

ギル「……はっこのくらいのものいつでも作ってやるわぁ!」

立花「じゃあまたお願いします!」

不意に見せた立花の笑顔が心にささる

ギル「……愛しい」

立花「え?何か言った?」

ギル「いや、なんでもない……」

お腹いっぱいになったせか立花はまた寝てしまった。

ギル「マスターよ……貴様はなぜそのように笑うのだ……なぜ、我なんかを助た……そのせいで貴様がいなくなったら……我はどうすればいいのだ……この思いは……どうすればいい……」

立花「ぎ……る……独りは…い、や……」

ギル「我は……ここにいるぞ……」

悪夢で魘されているのだろうか……立花の手をとり握ってやると落ち着いた顔つきを見せ、気持ちよさそうに寝息を立て始めた

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