マガカフェ小話 まとめ

沙羅/和葉@喪中&12/31ヴォル誕
@aobiyori_sara

マガカフェ 1 同棲中


 一日の仕事を終え、マーガレットが官舎にある部屋のソファーでくつろいでいた時だった。


「マーガ」


 お風呂から戻ってきたカフェオレが、マーガレットを呼ぶ。

 マーガレットは手元にある雑誌から、カフェオレに視線を移した。

 叔母さんから贈られてきた袖のない黒地のチュニックと、ホットパンツという出で立ちの彼女が視界に入る。

 共に暮らしはじめた頃はその姿に動揺して、慣れるまでに時間を要したが、今は平静を保てている。


「何?カフェさん」


「身体……かして」


 マーガレットの返答を聞く前に、カフェオレは彼の正面から首に腕を回し、首筋に顔を埋めた。


「カ……………………っ!」


 突然の出来事に、マーガレットは言葉を失った。

 好きも愛してるも滅多に言わないカフェオレの方から抱き着くなんて、年に数回あるかないかのかなり貴重な行動だ。

 嬉しさと珍しさのあまり、身体を震わせ目頭を押さえるマーガレットである。

 一方カフェオレは、すりすりと頬擦りをしていた。

 乾かしたばかりの銀髪から、シャンプーの匂いがふわふわと漂う。

 平静を保てていたマーガレットの理性に、ヒビが入る音がした。


「……カフェさん……急にどうしたんですか……?」


 マーガレットが問えば、カフェオレは首筋に顔を埋めたまま答えた。


「…………最近、抱き着いてないなと思ったから…………」


 そう言われて、心当たりがあるのか、マーガレットは納得。

 そういえば、仕事ばかりで最近構ってあげられてなかった。

 寂しかったのなら寂しいと口に出せば良いのに、我慢して。

 妹分のイチコを見習って、もう少し素直になればいいのに。

 彼女の肩と腰に手を回して抱き寄せる。


「今日、一緒に寝ますか?」


 問えば、うなずく気配が伝わってきた。

著作者の他の作品

ミロク姐さん紹介SS。ミロク姐さんの旦那さんになってくれる死期檻々キャラ、...

ルプイチ付き合う前シリーズ番外編