アルビノ審神者と刀剣男士

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@62h_ss

初めての演練

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上からの指示でこんのすけからの許可がおりたわたし達は、初めての演練に参加することになりました。演練のためのゲートの前に立ち、再度参加してもらう部隊を確認する。隊長は小夜左文字、隊員は江雪左文字、鶴丸国永、太郎太刀、和泉守兼定、山姥切国広。わたしが審神者に就任したときからサポートしてくれた面々なので、正直負ける気はしませんでした。みんなの顔を見回せば、彼らもしっかりと目を合わせてくれる。その眼差しのなんと心強いことでしょうか。


「さにわ隊、演練場へ参ります!」


その言葉と同時に、ゲートをくぐった。


***


初めての演練場はとても新鮮でした。周りを見渡せば、まだまだ力のない方から、レア度も練度も高い刀剣達を持った方まで幅広くいらっしゃって、気圧されてしまう。


「なーに怖がってんだ、主?」

「っえ、」

「おいおい、まさか俺たちが負けるとでも?こいつぁ、主にはめいいっぱい驚いてもらわないといけねぇようだ」


そんな気配を感じたのか和泉守さんと鶴丸さんがからかうような口調で言った。図星をつかれてしまい、言葉が出ないわたしを見て彼らはニヤニヤと笑いつつも、大丈夫だと肩を叩いてくれる。くい、と裾を引かれたのでその方を見れば、小夜くんが力強い瞳でわたしを見つめていた。


「僕たちなら大丈夫だよ。……絶対に負けない」

「貴女に恥はかかせませんよ…演練とはいえ、手は抜けませんからね」

「アンタは俺たちの主なんだ、もっとシャキッとしてもらわないと困る」

「力試しなのですから、もっと気持ちを楽に」


小夜くんに続いて江雪さん、山姥切さん、太郎さんが言葉をかけてくれた。それらの言葉に再度元気をもらったわたしは、気合い入れのために両手で頬を叩いた。


「主?!」

「大丈夫です。……みなさん、不甲斐ない審神者ですが、ついてきてくださいね」


わたしの言葉にビックリしていた刀剣たちももちろんだ、と頷いてくれた。負けたっていい。これは、自分たちの強さを図るためのものなんだから。

そう言い聞かせて、時間まで彼らと談笑をしていた。その時だった。


「見ろよ、あの審神者……短刀が隊長だってよ」

「練度もそこまで高くないみたいだしな…こりゃ、余裕かもしんねぇ」


そんな心無い言葉が聞こえて、わたしは思わずその方を見てしまった。この喧騒の中よく聞こえたものだとわたしも思うけれど、生憎、普通の人より聴覚が良いことを自負していますし、それが自分に対するものであれば尚更。私が見ているとも知らずに、彼らは馬鹿にしたような会話を止めることはしなかった。

わたしの様子に気付き、彼らも聞いていたのだろう。小夜くんが短刀を抜くのが見えて、わたしはそれを制した。


「! 主……」

「ダメですよ。演練以外での戦闘は禁じられています。……わたしに任せてください」


そう言えば、わたしは着けていたカラコンとウイッグを投げ捨てるように外し、暴言を吐いた方の元へ歩き出す。突然のことに、わたしの刀剣たちが驚いて引き止めようとするがそれすらも避けて歩みを進めました。


「名刀を従えた殿方が陰口とは、関心しませんね。……器の小ささが際立ちますよ?」

「あぁ?なんだてめぇ」

「なんだてめぇ、とは。わたしの台詞です。殿方なら、陰口など陰気なことはなさらず、堂々と直接言ってはどうです?」


あくまで冷静に、冷ややかな笑みを浮かべて会話割り込んでいけば、元凶の方はわたしを見てぎょっとしました。そりゃそうです。陰口の対象が目の前に、しかも異質な容姿になって目の前にいたのだ。す、と目を細めて相手を見据えれば、彼らはヒッと喉を鳴らした。


「本日はどうぞよろしくお願いしますね。…わたしの部隊を猫と思われているようですが、決して油断なされませんよう。じきにわかることですけどね」


最後に飛びっきりの笑顔をお見舞いして、刀剣達の元へ戻る。彼らもなぜ、わたしが単身で行ったのか、おそらく小夜くんが言ったのでしょう、分かっていたので聞きはしませんでした。その代わり、士気が上がっていました。


「先ほどのやりとりで、相手の審神者の士気は下がっています。実力はあちらが上ですけれど、指揮する者があれでは、総崩れするはずです」

「うちの主はおっかねぇな。…さすがに、言われっ放しってのも納得いかないしよ」

「ええ。主のはったりを嘘にしないよう、責務を果たしましょう」

「最高の驚きを、奴らに届けてやるか!」


みんな口々に格上の相手をどう攻略するか言い合う。陰口もわたしの容姿も、使いようによってはいい結果をもたらすようです。

ぱんぱんっと手を叩いて彼らの雑談を止める。


「さ、そろそろ始まりますよ。…わたし達の力、存分に思い知ってもらいましょう」


おおっと勇ましい声が響くとともに、最初の演練が始まった。


演練の結果ですが、あまり良いとは言えませんでした。けれど、わたし達を馬鹿にした方はいつも以上に気合の入ったさにわ隊が、格上の相手にも関わらず打ちのめしていたので、良かったです。



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