とある休日

九条澪@黒騎士
@ss_hk171

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「あーひまだ、大地、どっか行こうよ」


珍しく大地が部活がオフ。

家に遊びに来てはみたが、案の定この部屋の主は机に向かってペンを走らせている。


「綾瀬、課題ぐらいさせてくれよ。ていうか、課題終わったのか?」


くるりと振り返って困ったように大地が笑う。


「もちろん。大地がオフって言ってたから昨日までにやりましたとも」


「はは、そっか。ごめんな」


くるり、と机に向き直して返事をするあたりなんとも適当だ。

まあ、いいか、と本棚から漫画をとって読み始める。



しばらくした後、よしっという声とともに大地が振り向いた。

課題が終わったのだろう。


「お待たせ綾瀬。どこ行くかな……まず昼メシかな」


ああ、もんそんな時間か、ペコペコになるわけだ。

むくり、と起き上がれば髪の毛がぐしゃぐしゃだなと言われながら撫でられる。


「この前にできたカフェなんてどう?料理ボリュームたっぷりだしお洒落だよーってスガさん言ってた。」


「へえー、いいな。じゃあそこに行くか。」


「あ、ちょっとまって、化粧しなきゃ」


そそくさとポーチを出してきて鏡に向かう。

流石にお洒落なカフェなんだから少しくらいはしていこう。


手際よくささっと化粧をするのを大地はずーっと見ている。


「女子は大変だな。尊敬するよ」


「そりゃあね、大変ですとも。あ、なんなら大地もする?可愛くなるかもよ?」


「いや、そりゃあ勘弁だ」


断られてしまった。残念。

まあ、大地は化粧が上手くいっても体格のせいでどうしても残念な感じになる。

1年の日向くん、山口くんあたりなら似合いそうだ。スガさんは……いや、無理だ。ノリノリでやりそうでなんだか嫌だ。


そんなことを考えながら化粧がおわった。

うん、これでよし。

いつもしっかり化粧をする子からしたらすっぴんとそう変わらないかもしれないが私はこれで十分。

手ぐしで緩く髪をサイドで結べばさっきまでのぐうたらした顔よりはひどくないはずだ。


「お待たせ、大地」


「ああ、俺も用意できたぞ」


それじゃあ、と外に出て駅に向かう。お昼ごはんを食べた後は何をしようかななんて他愛もない話をしながらてくてくと歩く。


話すのは学校のことや大地の部活のことばかり。

男バレはいつ聞いても面白そうだ。


駅に着くととてもにぎやかで、人であふれかえっていた。


「あー、予想はしてたけど多いね」


「そうだな、んで、お店はどこだっけ」


「たしかこっちだよ」


角を曲がるとお洒落なカフェがある。

確かここだ。うん、名前も合ってた。

カフェに入ると店員が席まで案内してくれた。

大地と私は違うランチメニューを注文。色々食べ合いしようと言いながら待っているとボリュームたっぷりのプレート。

あまりのボリュームに大地に私の分も少し食べてもらった。さすが運動部高校生男子。


「お腹も満腹になったし、どこ行くかな」


「うーん、あ、駅中のお店に行こうよ、色々見て回りたい」


「了解、行くか」


他愛もない話をしながらてくてくと歩いているとあ、と大地が立ちどまる。

「や、すまん。明日の部活に使うサポーターを新調しないといけないわ。買いに行ってもいいか?」


サポーター…確かショッピングモールにスポーツショップがあったな。


「いいよ、じゃあそっち行こうか」


「ほんとにすまん、綾瀬」


「いいってことよ。あ、じゃあね、ショッピングモールの中のアイスクリーム屋さんのアイスで手を打とう!」


自分でも意地悪な顔になっていると思う。

大地はハハ、と笑いながらお安い御用だ。と答えた。

商談成立。


「それにしてもほんとにアイスでいいのか?」


「うん、あ、3段でもいいんだよ?」


「それは勘弁」


あはは、と2人して笑いながらショッピングモールへ歩いて向かう。

たまにはノープランなデートもいいものだな。