ぼくのかんがえたさいきょうの夢小説(FF15)

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ハンマーヘッドにて

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暫く走ると、遠くに見慣れた看板が現れた。腕の良いエンジニアと古い知り合いがいる場所。最後に訪れたのは何時であったろうか。メンテナンスを頼む間に必要なものを揃えるか、いや、ダイナーで飯を喰うのが先だ。腹が減ってはなんとやらと言うだろう?

バイクをスタンドまで乗り入れると、見慣れない車があるのに気づく。黒塗りのオープンカーだ。どう見てもオフロード仕様でもなく、金持ちが道楽で乗るモノにしか見えん。何処ぞの金持ちのボンボンだろう。関わるとろくな事がない。

エンジンを切り、俺はオープンカーのボンネットを開けて、魅惑的な尻を見せつける娘に向かって声をかけた。

「相変わらず、車が恋人かい? 嬢ちゃん」

彼女は驚いたように車から顔を上げ、俺を見た。油と煤に塗れた顔が見る間に笑顔になる。

「ビショップさん!いつ来たの!?」

「ついさっきさ。爺さんはガレージか?」

「そうだよ!わぁ、ライカも来たんだ!ビショップさんも元気そうで良かった」

整備士のシドニーとは彼女が小さい時から知っている。彼女の祖父とはそれ以上に長い付き合いなのだが、その話をするには上等なウイスキーが必要になるだろうな。

「いいなぁ。そのバイク、メンテできるのじいじだけだもん。あたしもいじってみたいよ」

ハンマーヘッドの看板娘が愛車を羨ましそうに見る。

「ハハ。こいつはお前の爺さんがレストアした奴だからな。まぁ、今のお前ならこいつを任せても良いかもしれん」

「本当!?嬉しい!じゃあもっと精進しなきゃ!」

「ああ。楽しみにしてるぜ」


ガレージに行くと、相変わらず顰め面した男が、作業台と睨み合っていた。俺が軽く鉄製の戸を叩くと、奴は不機嫌そうに顔を上げた。

「まだ生きてたかビショップ。しぶとい男だ。もういい歳だからくたばったかと思ってたぞ」

「ご挨拶だな。シド。お前も随分と爺になったじゃねぇか。お互い様だ」

ここに来たら憎まれ口を叩き合うのが恒例行事のようになっている。まぁ、この歳になると素直に再会を喜ぶなんて体力も気力もないからな。

「今日はどうした?」

「最近吹け上がりがどうも悪くてな」

「俺達と同じで年寄りだからな。ガタが来てるんだよ。新調したらどうだ?今なら昔馴染みのよしみで安くしてやるよ」

「生憎俺はこいつ以外乗るつもりはないんでな」

「ったく。頑固爺め。しょうがねぇ。少しかかるぞ。時間も、金も」

「金はいい。時間はなるべく早く頼むぜ。残りの人生が短いんでな」

「ふん。うるせえ爺だ。ほら、作業に入るからさっさと出て行け」