黒の異端者と青い竜

和泉@夢垢 色々書いてる
@Izumi2p5f7f

第 XXII 話 【可能性】

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第 XXII 話




エネルギー基地を守り抜いたメンバーはシーカーへ帰還。



「ネロ!」

「ぐぇッ⁈」

「なんだいその潰れたカエルみたいな声は」



皆を無視して黙々とキーボードを叩くネロに郷田は勢いそのままに腕を回し、思いのほか衝撃が強かったらしく奇声を上げるネロに仙道は呟く。



「お前の作ったLBXスゲェな!助かったぜ!」

「当然、オレの作品の一つだからな」



ハカイオー絶斗、ナイトメアを凌ぐネロの作成した新たなLBX【ハカイオー怒愚魔ドグマ】と【ナイトメアフィアー】


それを聞いた本人は拘束を解くとフンっと鼻を鳴らし



「往来のじゃあ無駄なデータや処理能力が多すぎるし無駄に重い。だからそれらを消して素早い判断処置出来るように改良した」

「伊達に覗き見していなかったな」

「オレをストーカー扱いすんな。それと、本当ならもっと高性能なんだが今のお前らじゃ扱えないから20%に抑えてんだ有り難く思え」

「はぁッ⁈なんで抑えるんだよ‼︎」

「今のお前らじゃあ高性能過ぎて扱えないからだ」



実際そうだっただろ?と言われ言葉が詰まる。


確かに…操作した時そのスピード、反射能力、処理能力、どれもが今までよりも最適化され、逆にこちらが振り回されていた…



「悔しかったらもっと使いこなすんだな。」

「っち」



悔しげに舌打ちをする仙道を見て満足気に笑うネロに、郷田は話しかける。



「エネルギー基地で、青竜と戦ったの知ってるよな?」

「それがなに?」

「…アイツ、一瞬だったけど、俺達を呼んでたぞ」



その言葉を聞き、指が止まる。



「攻撃を受けて結構ダメージが入ってた時、『オレをとめてくれ』『たすけて』って言ってた」

「…そうか…」

「そうかってお前…」

「報告が済んだならさっさと出て行ってくれ、仕事の邪魔だ」



シッシ、と犬か猫を払うかのように片手で振り再びキーボードを叩くネロ

それを見てまだ何か言いたそうだった郷田を仙道は止め、二人は部屋を後にする。







「…そうか…やっぱり、確率は0じゃなかったんだ…」



叩くのを止めて両手を組み、そこに額をつけ深く息を吐く



「…よかった…青竜は、まだ…消えてなかった…!」



実際に見ていない。

だけど、彼等が安易に嘘をつくとは思えない。


それが事実である確率は十分にある…!



…しかし、喜んでいる暇は無い…


知ったからには、何故青竜がミゼルの支配下になったのか、どうしてエネルギー基地で一時的に戻ったのか…


それを調べる必要がある…



「…待ってろよ青竜…」



深呼吸をして画面を見上げるその眼差しは…



「絶対、助けてみせる」



新たな希望を抱き、輝いていた





・・・・・





ミゼルトラウザー




そこでは、エネルギー基地で負傷したオーレギオンと青竜のメンテナンスが行われていた…



緑色の球体の中には復活したオーレギオンと、目覚めない青竜の姿がある




『世界を救った、山野博士の作ったLBXだと言うのに…ここまでやられるとは…

流石だよ、ネロ』



修理される青竜を見ていると、宙に浮く画面の一つが切り替わる。



《……………》

『わかっている。しかし… どうやらアレは僕“達”の提案を飲む気はないらしい、理解し難いけどね。

残念だよ、せっかくアレ専用に用意してあげたのに…』



そう言い、視線の先にある一体のLBXを見つめる

他のベクター、ゴーストジャックされたもの達と違い、静かに佇んでいる。



《……………》

『いいよ、欲しいなら君達にあげる。それに…最終段階に入った今、それはもう必要無い』



ギラリとその瞳を光らせ、その身体から光の粒子を出し、オーレギオンへ注ぐ。

それが収まった時、ミゼルの身体は力無く地に倒れ…その側でオーレギオンの姿は一変した。



『さあ、世界の最適化を早めようか』






・・・・・





翌日…



「これは…」

「うわあ…!」

「…ジャンヌD、じゃないわね」



ジン、ユウヤ、ジェシカはそのLBXを見て驚くあまり言葉を失っていた。

その側でネロは眠たげに欠伸をして、ダルそうに言う。



「お前らの戦闘能力を元に作ったLBX【キャプテントリトーン】、【ジャンヌフォックス】、【リュウビホウオウ】。

最低限のカスタマイズはしたから、後はお前らがやれ」

「え…?くれるの?」

「見せびらかす性格じゃ無いんですが?」



再び欠伸をして伸びをして…その身体にジェシカが勢いよく抱きつき「ぐぇッ⁉︎」と奇声を上げる。



「ありがとうネロ!」

「やめろ抱きつくな暑苦しい!」

「なあ、オレのはないのかよ?」

「時間に猶予なかったんでございやせ〜ん」

「なんだよケチ!犬!」

「最後の言葉は聞き逃せんぞおい!」



ギャーギャーと騒ぎ出した一行…その中で騒ぐネロにジンは笑みを浮かべる。


その光景はまるで、1年前の彼女達といた時を思い浮かべるようで…




突如、爆発音が建物内に響き渡った