黒の異端者と青い竜

和泉@夢垢 色々書いてる
@Izumi2p5f7f

第 XVII 話 【おつかい】

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第 XVII 話






研究所から離れたとある部屋…




「はっっっっっっっっっっずいっっ‼︎」




タオルで目元を冷やしているネロは先程の自分を恥じていた

穴があったら入りたい永眠したいこの世からグッバイさよならしたい



「ネロの本心知れて嬉しかったけどな」

「煩い黙れ毛玉」

「それヒドくない⁉︎」

「つかなんでお前がいんだよ山野バン‼︎」

「心配だからに決まってるだろ!ネロは俺の大切な友達だから!」

「むやみやたらに大切な〜だなんて付けるなオーバーだっての!」



若干緩くなったタオルでベシベシ、地味に痛いし濡れる嫌がらせである


興奮が収まり溜息を吐くネロは、他所を見ながら話し出す



「…一応、オレが存在出来る方法、あるみたいだな…」

「…うん…」

「で、お前はどうする?ミゼルの案に賛成か?」

「冗談じゃない!俺が望んでるのはマコトもネロも存在出来る方法だ!マコトが死ぬなんて絶対嫌だ!」

「同意だ。オレもそれに乗る気は無い」



しかし、ミゼルはどうやってその方法を見つけたのだろうか?

いくらウィルスとは言え、その結論を出せるとは到底思えない…



「…まぁ、聞き出したところでどちらか犠牲になる方法ならお断りだ。別の方法を探すしか無い」

「うん、絶対に見つけるんだ…ネロが存在出来る方法を…」

「……………」



真剣な顔で言うバンにネロはふと思った事を言う



「なぁ、どうしてそこまでオレに拘るの?お前の性格考えたら普通マコトを優先するだろ?」

「それは…………」



そこまで言い言葉を詰まらせるバンに怪訝な顔で首を傾げる

すると…



「二人とも、次の作戦が決まったぞ!」



カズに呼ばれ中断した












シーカーが次に実行するのは、封鎖されて現在ミゼルに支配されている【オメガダイン】の奪還

そこに向かうのは何度も行き来していたLBXテストプレイヤー・風魔キリトと総帥の娘であるソラ、援護にカズ、ジェシカ、ユウヤとコブラである



「ついでだが、一つお使いを頼んでもいいか?」

「お使い?」



5人に近付いたネロに聞くと頷く



「オメガダインで使っていたラボに、どうしても欲しい物がある。それを取ってきて欲しい」

「…それってLBX?」

「に関する物」

「でも、そしたらミゼルに盗られてるんじゃ…」




過去にキラードロイド、ゼウスを作り、プロト・IのCPUや未完成だったシーサーペントを作り上げた者

そんなネロの「LBXに関する物」があれば、確実にミゼルは狙ってくる


それに対しネロは…



「その可能性はほぼゼロ。仮に盗られても…いや、絶対わかるはず無い」



そこで笑うネロに皆首を傾げる



「それは部屋に隠してある。場所のヒントは…そうだな、『どの時代でも絶対勝てないもの』」

「…なんですかそれ…?」

「行けばわかる。あと中見ても構わないが、お前らでも絶対わかんないな」

「馬鹿にしてる?」

「いや?それ作ったオレでも、よくあんなの思いついたなと笑いしたい気分」



…いったい何なんだ…?

気になる気持ちを押さえて一行はオメガダインへ向かった



「何があるの?」

「さぁ?」

「さぁって…」

「生憎オレが覚えてるのそこまで、何せLBXに関する物全部ないから」



そこまで話し、ネロもまた山野博士らと同じく作業に戻った。




・・・・・・




送られてくる膨大なデータ

その中から役立ちそうな情報を拾い集めて行きながら己の作業を進めていく…


だが、ミゼルはそれを許さなかった。




「! 颯爽とお出ましか…!」



警報音が鳴り、映し出されたのはインターネット内の映像。

世界中から集まったデータを破壊しようとする、バーチャルLBXと化したベクターがそれに接近していたのだ。



「しっかーし!ワシの開発したプロテクトの前では無意味なり!」



オタクロスが作ったプロテクトはベクターの侵入どころか、触れるだけで弾かれる優れ物。

だがベクター…ミゼルはそれでも諦めなかった。


ベクターが何もない空間に手を翳すと、何かのデータを受信、アップロードし始めた。



「な、何をするつもりデヨ?」

「あんにゃろ、データぶっ壊す為に【セト50】をダウンロードしてやがる!」

「にゃにーっ⁉︎」



ただのデータ、ゲームみたいな感覚なら無視してもいいだろう。

しかしそのデータは【セト50】と同じ威力を秘めたモノ、データの破壊が完全でなくても被害は大きい。


最悪の場合、TOを中心としたエリアの全てのシステムが破壊されてしまう…



「ど、どうするんだよ!」

「こうなったら、コレを試すしかない…!」



素早い動作でキーボードを叩き、呼び出した装置

1年前、バン達も使用した事のある物だ。



「以前は2体であったが最新のコイツは3体までデータ化出来るデヨ!」

「よし!ヒロ、ジン!」



バンを先頭にLBXを設置、ダウンロードを開始した。