黒の異端者と青い竜

和泉@夢垢 色々書いてる
@Izumi2p5f7f

第 XI 話 【感情】

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第 XI 話



レベル4研究所に到着したソラ、ユウヤ、ジェシカ、アスカは無事に結城研介と合流出来た。



「ありがとう、助かったよ」

「無事で良かったです」

『ところで、里奈から聞いたが“奪われたらいけないモノ”とは…?』

「新型LBX開発と同時にベクター対策としてあるウェポンを作ってたんだ。それがこれさ」



頑丈なケースに入っていたのは、皆も初めて見るウェポン

とても強力らしく、万が一ベクター…ミゼルに奪われれば大変なところだったと告げる。



「私達の中に使える人いたかしら?一度も使ったことがないわ」

「僕も…」

「俺はガンガン行く方が好きだしな〜」

『…いや、一人だけいるぞ』



紅竜が続きを言おうとした時、室内に響いた咆哮

それは皆の前に降り立った



「キラードロイド!」

「此奴も侵入していたのか…!」



警戒する中、ソラはユウヤに背を押される



「キラードロイドは僕達がやる、君達は早くそれを届けて!」

「わかりました!行きましょう結城さん!」

「ああ、皆気をつけて!」






・・・・・







社長室に向かう途中LBXに襲われるも、バン、カズ、アミの三人の息の合ったコンビネーションで撃破していく



「そう言えばお前、サラマンダー持ってたよな?」

「あ、ああ…」

「これ終わったらバトルしようぜ!お前と一度やってみたかったんだ!」

「あ!ずる〜い!私も!」

「まあまあ二人とも、とりあえずベクターを倒し切ろう」

「……………」



先日と違う、優しい言葉と温もり…

今までは全て氷のように冷たく、突き刺さるものばかりだったから…


なんなんだ…この感情は…



「ネロ、大丈夫?」

「…え?」



気が付けば顔を覗き込むバンに少し驚きながら「大丈夫」と答える




「…そう言えば、青竜が言ってた事ってどう言う意味?」

「青竜…⁉︎彼奴ここにいたのか⁉︎」

「うん…でも、俺を見ても反応しなくて…それで、ネロに『いい返事を待ってる』って言ってた」

「それってどう言う…」




皆の視線を受けたネロは視線を逸らし、振り絞った声で言う



「…………彼奴は…」





その時、耳に入った音に顔を上げる

それは彼等も同じで…特にバンが反応した



「この音は…!」



闇の向こうから現れたのは一体のLBX

それは、バンが一番知っているLBXであった


変形し、立ち塞がる…オーディーン




「オーディーン⁉︎なんで…!」

「…恐らく、ベクターにゴーストジャックされたんだ」

「そんな…!」




ショックを受けるバンにネロは肩を叩く

振り向く彼をまっすぐ見つめ、言葉を繋げる




「TOにいる皆を助けるんだろ?悔しいけど、今はオーディーンを倒そう」

「……ああ!」




イカロス・ゼロ、パンドラ、アキレス・ディード、サラマンダーが降り立ちバトルスタート


サラマンダーの右腕は、先程の戦いで動かない…なら



「オレのは上手く戦えない、援護する」

「わかった!アミ、カズ!」



片手銃を装備したサラマンダーが構えるとイカロス・ゼロとパンドラが接近、オーディーンに攻撃を仕掛ける

イカロス・ゼロのランスを回避、パンドラのエッジをリアリエイターで防ぐ

アキレス・ディードとサラマンダーの銃弾が迫る、が、オーディーンは防ぎながら接近

アキレス・ディードを殴り飛ばし、サラマンダーを連続で攻撃、岩場に激突させる


今のでかなりのダメージを受けたらしい、倒れたサラマンダーは動けない



「しくった…!」

「このっ!」



オーディーンをサラマンダーから離す為にアキレス・ディードが攻撃して注意を引き、それに乗ったオーディーンが接近する


圧倒的な強さで押され、苦戦を強いられている…なんとか打開策は…




『カズヤ!』

「!」




遠くから飛んできた紅竜は空中で変形、持っていた物をカズに投げ渡す

それはアキレス・ディードの元へいき、受け取られる




『結城から預かってきた。ロングレンチに慣れてるお前なら、その【ルミナスシューター】を使えるはずだ!』

「ルミナスシューター…!」



ズシリと重く感じる新たなウェポン【ルミナスシューター】

一瞬それに戸惑うが、直ぐにそれを構える




『それと、ルミナスシューターはとんでもなく強い上にチャージに時間が掛かる。気をつけろ!』

「マジかよ…」

「なら俺達がオーディーンを押さえる、攻め続けようアミ!」

「OK!」

『オレも手伝うぜ!』




イカロス、パンドラ、紅竜がオーディーンに攻撃を仕掛ける。一方アキレス・ディードは狙撃ポイントに移動し、ルミナスシューターを構える



エネルギーチャージは現在50%…まだ時間が掛かるがこのままいけば…


だが、そう簡単にやらせてはくれない



イカロス・ゼロをパンドラに投げ飛ばし、紅竜を躱して地面に叩きつけたオーディーンはギラリと目を光らせアキレス・ディードに向く




《アタックファンクション グングニル》

「!」

「やべ…!」




オーディーンのリアリエイターに炎が纏い、アキレス・ディードに向け放たれて…


しかし、アキレス・ディードの前にネロの操るサラマンダーが出現、代わりにグングニルを受ける

爆発して立ち込める黒煙…その中から無残にも大破したサラマンダーが落ちて行く




「ネロ…⁉︎」

「いいから決めろ、青島カズヤ!」

「…おう!」




カズは力強く答え、同時にルミナスシューターのエネルギーチャージも完了。

その音を聞いたアミがオーディーンの注意を引きつける



「そこだっ‼︎」



イカロス・ゼロの一撃がオーディーンを直撃、短い間だが蹌踉めき…だが、カズからすれば十分だ



「いっけぇえっ‼︎」



ルミナスシューターが放たれ、体制を戻したオーディーンを貫き、爆発

長いように感じた戦いが漸く終わった瞬間である。




「皆さん!」

「ソラ!結城さん!」

「よかった、間に合ったようだね」

「はい、ありがとうございます!」




皆が勝利に喜ぶ中、壊されたサラマンダーを拾い上げるネロ




「………」

「…ネロ」

「…使いづらいよなサラマンダーって、何度此奴の操作に振り回されたか…」




そう言いギュッと握るネロは、暗い


…以前のままなら、直ぐに捨ててしまう…とても冷たい性格だった。

だけど、今のネロは違う。


心から悔しがり、寂しいと思っている…



事情を知った結城はネロの肩に手を置き、それに気付いたネロは顔を向ける




「君のサラマンダー、必ず直してみせるよ」

「…! 不良品にしたら承知しないからな」



笑みを浮かべ、サラマンダーを渡した。



その後、キラードロイドを撃破したジェシカ達と合流したバン達は社長室に行き、皆が無事だったのを確認

それと同時に社内にいたLBXやベクターを倒しきった者達と合流、なんとかTOを救出出来た




「また同じ事が起きないよう、対策を練る必要があるな」

「なら、ここにシーカーを移そう。その方が何かと都合がいい」

「そうだな…」




大人達が対策を練る中、バン達の表情は暗い

いくら皆が力を合わせても、ベクターやキラードロイド…強敵がいるからだ




「【AX-000】が完成出来れば…」

「ああ、ベクターやキラードロイドを倒せる。そして…ミゼルの野望を阻止出来る」

「……………」



皆が意気込む中、ネロは一人黙り込んでいた…